2018年12月運行再開予定のジャナクプル鉄道/ネパール
カテゴリー:交通・鉄道・航空 投稿日:2018年4月13日
ネパール唯一の鉄道があるジャナクプル。終点は国境を越えたインド側にあり、全長約30km程しかない短い鉄道です(でした)。
しかし2013年頃から運行が不定期となり、2014年頃からずっと運休が続いています。ジャナクプルまで鉄道を見に行って、運休中でガッカリされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
廃線となるのではと噂されたこともありましたが、現在は整備の真っ最中です。
先日ジャナクプルを訪れたところ、線路の敷き換えや、駅舎の建て替え工事が急ピッチで進められていました。
ジャナクプルから先へも線路を延ばす計画のようで、街の外側には盛土が延びていました。線路が敷かれる予定の鉄橋の上を歩く地元の人々。
旧車両は解体の真っただ中。
車庫に放置されている錆びついたエンジン車両。
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駅前の商店や、工事の作業員にいつ頃完成するのか聞くと、「次のビバハ・パンチャミの日」とのこと。
「ビバハ・パンチャミ」というのは、毎年11月~12月頃祝われる、シータ神とラム神の結婚を祝う祭りのこと。ジャナクプルにある寺院で盛大に祝われ、この日は例年、ネパールのみならずインドからも参拝客や巡礼者がたくさん訪れるほど。
今年のビバハ・パンチャミは12月12日にあたっています。ということは、約8ヶ月後。
しかしジャナクプル周辺線路も敷かれておらず、本当に運行再開できるのだろうか、という不安も感じましたが、地元の人たち皆口をそろえ「大丈夫!」と言います。他の区間は全て完成しているので、ジャナクプル周辺が終われば完成なのだとか。
この日をジャナクプル鉄道運行再開の日に選ぶとは、街や国をあげての強い意気込みが感じられます。
ジャナクプル市内、駅前のメインストリートを始め、リングロードや他あちこちで道路拡幅工事も進められていましたので、鉄道完成の暁には、今以上に活気のある街に変わっているかもしれません。