【ネパール】象の糞から作るリサイクルペーパー/チトワン

公開日 : 2018年02月09日
最終更新 :
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ネパール南部にあるチトワン国立公園。山国として有名なネパールですが、チトワンには野生動物が生息する自然豊かなジャングルが広がります。

象に乗ってジャングルを散策する「エレファントサファリ」も有名で、その拠点となるソウラハ村には、70頭近い象が飼われています。

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車や人と一緒に、象も普通に通りを歩いている光景は圧巻。民家の横に象小屋があり、まるで車庫に車が止まっているかの如く、象が飼われている光景も見られます。

路上では、象の糞を集める人の姿も。

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とある工場に持ち込むのです。

それは、ネパールで唯一の、象の糞からリサイクル紙を作る小さな工場。外国のプロジェクトで製法を学び、今に至っているとか。土産物屋も併設しており、象糞リサイクル紙で作られた紙製品が並びます。

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紙はかなり厚手の和紙、といった感じで、藁の屑が混ざっていることも多く、決して洗練されている感じではないのですが、素朴でよい味を出しています。

ネパールの紙というと、植物から作るネパール和紙(ロクタペーパー)が有名。カトマンドゥにはこれらの製品を扱う素敵な店がたくさんあるのですが、そういう店の店主でも、象糞リサイクルペーパーがネパール国内で作られていることを知らない人も多いのが実情。カトマンドゥで取り扱う店もないようです。(2017年12月に私が確認したときの状況ですが、もしあればお知らせください!)

そんな貴重な象糞リサイクルペーパー、ソウラハ村の土産物屋では扱っている店もあるので、是非探してみてください!

筆者

ネパール特派員

春日山 紀子

2000年よりカトマンズ在住。

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