ネパール夜行バスの重大事故発生に伴う注意喚起
10月30日付、在カトマンドゥ日本大使館からの注意喚起を転載します。
===転載ここから===
●大型バスが川に転落し、少なくとも31名が亡くなる大事故が発生。
●ネパールでの交通手段は、安易に値段だけで決めず、天候、季節、道路運行状況、風評等を考慮して慎重に選んで移動してください。
(内容)
1.10月28日早朝6時頃、ネパール首都カトマンズの西約60キロのダディン郡での幹線道路プレティビーハイウェイにて、サプタリ郡からナランガード・ムグリン道路を通ってカトマンズに向かっていた50名以上を乗せていた大型バスがトリスリ川(Trishuli River)に転落し、少なくとも31名が死亡、16名が負傷する大事故が発生しました。現在までのところ日本人被害の情報は入っていません。
2.ネパールでは、天候、季節、各種イベントによって交通障害が起こりやすく、予定通りに運行できないことが頻繁に起こります。ドライバーはこれらで起こった遅延を取り戻すべく、過度にスピードを出したり、無理な運行状況下でも走行したりしたりするので、このような大事故が度々発生しております。交通手段選択時は、安易に値段だけで決定せず、天候、季節、道路運行状況、風評、各種イベントの実施状況などを考慮して慎重に選んで移動してください。
===転載以上===
この事故は日本でもニュースになっていたようですね。
国内を車移動していると、かなりの確率で事故車を目撃します。
川に転落したまま放置されているバスやトラックも。
こちらが安全運転していても、無謀運転する車に巻き込まれそうになることも、毎回1~2回はあるといっても過言ではありません。
一番ヒヤッとしたのは、今年4月。ソル地方ダプ(約2900m)からの陸路帰り。対向からスピードを出してきたトラックが、曲がり角でハンドルを切り損ね、こちらのジープの右サイドミラーをかすってきたことがありました。
幸い、運転手が軽くハンドルを取られた程度で、こちらには何の被害もなかったのですが、後方で衝撃音が。見ると、トラックがガードレールに激突していたのです。
トラック運転手が焦ってハンドルを左に切り、道脇のコンクリ製ガードレールにぶつかり急停車したようです。崖下転落は免れましたが、一歩間違えば50m程下まで転落し、今回のような大事故につながっていたかもしれません。
トラックはフロントガラスが割れ、助手席に抱っこ(たぶんシートベルト未着用)で乗っていた幼児の額は血だらけになっていました。
冒頭の写真はその時のものです。
道路事情も、運転手のマナーも悪いネパールでは、このような事故が割と頻繁に起きます。
回避するためには、利用しないのが一番かもしれません。
筆者
ネパール特派員
春日山 紀子
2000年よりカトマンズ在住。
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