#18 カエルの養殖場に行ってきました!
コンポントムからこんにちは!
コンポントム特派員の舛屋彩子です。
コオロギに続きまして、今回も生き物ネタを。
「カエルの養殖場があるらしい」
そんな噂を同僚が聞きつけ、実地調査に行って参りました。
(背景は割愛しますが、現在観光局の動きとして
ポテンシャルを持つ新たな観光資源を探し中なのです。
私が生き物関係であまりにも興奮するからか、
こういった情報を共有してくれるようになりました。笑)
場所はコンポントム市内から約50km離れたバライ地区。
コオロギ同様、個人単位で養殖を行なっています。
一見、養殖場だとは気づきません。
プラスチックのシートを開けると、、、
想像していたよりも数倍の大きさのカエル(大)!!!
アマガエルくらいの、小さなものを想像していた私は
まずその大きさに魂消る。
一番最初に対面したカエル達は、次世代のためにキープしておくカエル達(オス)、と、オーナーさん。
その数、なんと500匹・・・!
このようなスペースが計4つほど(一つは空っぽ、二つ目はおたまじゃくし、三つ目はメス、四つ目はオス)あり、
オスとメスは分けられています。(写真参照)
こちらはメス。
繁殖のときのみ、オスとメスを写真のような空っぽのスペースに移動させます。
一匹のオスに対して一匹のメスが交尾。
一晩のメイクラヴの後、卵を産みます。
(ちなみに、一匹あたりの卵の量は「多すぎて不明」とのこと。そうですよね・・・。)
その後、それぞれ元のスペースに戻されます。
孵化したおたまじゃくし達。
小さい頃、よく捕まえていたなぁ・・・
カエル一匹の持つ繁殖力に驚いたオーナーさんのコメントがこちら。
「あれ(1つのスペース)がカエル5匹から生まれたカエル達だよ〜〜」
・・・その量、なんと700〜800匹。
カエル達の餌は、魚用の餌(とうもろこしベース)。
オスは1日0.5kg、メスは1日1kgもの餌を食すそう・・・!
カエル界では女性の方がより食べるんですね。
養殖のサイクルは3ヶ月。
なので、年に4サイクルの養殖。
1キロあたりの価格は$3-.
なんとコオロギとほぼ同額。
オーナーさんはプノンペンで養殖技術を学び、
昨年から養殖業を始められました。
販売先は現在はプノンペンのみ。
残念ながらコンポントムには卸してない模様。
調理方法としては炒め物やフライがメジャー。
プノンペンのオリンピックマーケットの近くには、
「ボボー(お粥)コンカエプ(カエル)」(カエル粥)を食せる場所があり、美味と評判とのこと。
(気になる・・・)
バッタンバン州(コウモリ観光で有名)のコウモリ粥のお話を思い出しました。
(実食したことはありませんが、経験者によると美味しいらしいです)
カエル達を見つめていて、素朴な疑問が。
Q「オスとメスはどうやって見分けるの??」
A「カエルが鳴く時、首の部分にボールのようなものがあると確認できるものがオス。ないのがメスだよ。」
面白い!!!
職人眼ですね。素晴らしい・・・!
生き物について学ぶことがこんなに面白いなんて。
小学生の頃に戻った気分です。
こういう心、大事にして行かないと、と
いつも学ぶたびに考えさせられます。
コンポントムの食用生き物事情・カエル編、
いかがでしたでしょうか?
今後もこのような癖の強いネタからメジャーなネタまで
幅広く紹介していきますね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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