オスマン帝国の后妃のハマム

公開日 : 2011年10月31日
最終更新 :
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アヤソフィア・ヒュッレム・スルタンハマムを知っていますか?

トルコに来たなら一回は行ってみたいハマムですが、歴史的意味を持つハマムか、きれいでサービスの行き届いたホテルのハマムか、うーん、これは悩みますよねえ。しかし、もう大丈夫。天才建築家ミマルシナンの手による歴史的ハマムが、多額の改装費をかけて生まれ変わり、ホテル以上のサービスを提供し始めたのですから、これは行くしかないでしょう。

場所はアヤソフィアの斜め前・・・つまりイスタンブール歴史地区、世界遺産のど真ん中です。男女に分かれており、入ったとたんまだ木の香りがしそうなサロンに、シャンデリアが下がり、噴水の音が涼やかです。ここはヒュッレムという、スレイマン大帝の時代にハーレムに買われてきた奴隷の身分から正妻の座まで成り上がった女性にささげられたハマム。彼女のシンボルはエルグワンという花だったとされ、それにちなんで備品はスリッパからぺシテマルまで紫のエルグワン色。またシャンプーやコンディショナー、ボディクリームも用意されていますが、これらもみんなエルグワンエッセンス入りです。ペシテマルというのはハマム入浴時に体に巻く布のことですが、通常は綿なのにこのハマムではシルク製。うーん、贅沢です。

入浴だけというのはなく、すべてコースとなっています。女性用は女性のマッサージ師がケアしてくれます。まず湯を浴びながら温まり、あかすりをしてから、たっぷりと泡をたてたマッサージ。私は肩がこっているといって、いやというほど執拗に肩をほぐしてくれました。そうそう、あかすりミトンもそのままお土産に持ち帰れます。つまり自分専用に新しいものが用意されるのです。他のハマムでは、洗うとはいえ、使いまわしですもんね。清潔さにはものすごく気を使っています。

一通り終わってからは好きなだけ出たり入ったりしていていいのですが、出たいというとさっきのマッサージをしてくれたおばさんが飛んできて、腕を支えてサロンの寝椅子まで滑って転んだりしないようエスコートしてくれます。寝椅子に転がって、厚手のタオルとバスローブにくるまれると、そこにシェルベットと呼ばれるこれもオスマン帝国時代のジュースがサービス。至れり尽くせり・・・。

ちなみに着替える個室の鍵は暗証番号を入れる最新式で、貴重品をおいておくにも安心。これからますます寒くなりますが、家に閉じこもっていないで自分にご褒美の一日はいかがですか?

AYA SOFYA HURREM SULTAN HAMAMI / SULTANAHMET

www.ayasofyahurremsultanhamami.com

Address:Cankurtaran Mah.Babuhumayin cad.No.1 34322 Sultanahmet ISTANBUL

Tel:90 212 517 3535

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