トルコ・スポーツ事情

公開日 : 2004年10月10日
最終更新 :

息子が今履いている靴は、シアトルマリナーズのロゴの入ったもので、言わずと知れるが日本で買ったものである。アジアの西の果てであるトルコまでは、野球はその勢力を伸ばしていない。ベースボールを知らないトルコ人、名前を聞いたことがある程度のトルコ人も多い。というわけで、野球チームを結成しようとしても非常に困る。野球とはなんとたくさんの道具の要るスポーツなのかと思う。球場も見つけることは困難で、郊外の日本企業とアメリカ大使館が所有するもののみらしく、一般ではなかなか使用できないだろう。ほぼ同じような文化圏であるギリシャが、オリンピックにチームを送り込んでいたのには、そういうわけで本当にビックリした。

トルコで伝統的に強いスポーツといえば、レスリングや重量挙げ。ヨーロッパ言語ではよく、「トルコ人のように力持ち」と比喩にされるというから、昔からの国民性の一つであるかもしれない。確かに若くて細い女の子達でも、引越しの際などに相当に重い荷物をひょいと抱えるので、驚いてしまうことがある。骨格が違うとしか考えられない。ただこういった力自慢系のスポーツは、やはり若い層にアピールしにくい。空手やテコンドーなどの格闘技の人気は浸透しているが、桁違いなのはやはりサッカーである。ボール一つあれば真似事が始められるこのスポーツは、トルコにもたくさんのサッカー少年を育んできた。前のワールドカップでは台風の目となったことを覚えている方も多いだろう。ただ最近のナショナルチームは不調で、次回ワールドカップ出場は危ぶまれているのは残念。ヨーロッパ地区で出場権を争わなければならないトルコだが、この地区は強豪だらけの激戦区である。この時ばかりはアジア大会に出たいのが本音かもしれない?

クラブチームなどではヨーロッパ優勝の経験もあるバスケットボールや、最近成長の著しいバレーボールなど、近年の経済的成長に見合ってというべきか、トルコのスポーツも多様化してきた。ちなみに私がトルコへ来て、はじめてみたスポーツといえば乗馬。息子が産まれてとんとご無沙汰だが、また奴が大きくなったら親子で通いたいなーなどと夢をみている。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。