渋谷にある香港ローカルスタイルのレストラン

公開日 : 2017年06月15日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

今回も日本にある香港を紹介したいと思います。香港には「茶餐庁」というレストランがあり、香港で最もポピュラーなスタイルのレストランと言えます。表現が難しいですが「西洋風中華レストラン」とでも言えばいいかと思います。出てくるのは中華料理、西洋料理、それにその2つをミックスしたような料理がいろいろありまして、香港人にとっては"食堂感覚"、"ファストフード感覚"で訪れるような店です。そんな店が渋谷にあります。2017年6月1日にオープンした「華記茶餐庁」(ワーキーレストラン)がそれです(広東語的にはワーゲイと発音したほうがより近いです)。2017年3月に市ヶ谷に最初の店が出来てこの渋谷店が2店目となります。

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店のオーナーは香港人の楊官華さん。本業は日本で不動産業をしています。「日本に住んで約5年になります。日本には中華料理店、香港系のレストランはあるのですが、1つの店で『粥』、「飯」、『麺』、『粉』の4つを全て満たす店はなかったのです。それで店を開こうと考えました。香港の料理が恋しかった? もちろん、それもありますよ(笑)」。店の大きさは70平方フィートで、座席数は36。料理人の方も日本在住28年と15年という日本のことを理解しているのベテラン香港人の方が担当していて、本場の香港の味を提供しています。

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中央がオーナーの楊さん

「香港雲呑麺」(950円)は1日30食限定。たくさんの雲呑とツルムラサキが麺の上に載せられたシンプルな料理です。スープのゴマ油の効き具合が絶妙で香港を思い出させてくれます。「乾炒牛河」(980円)は茶餐庁に行けば必ずあるメニューです。米から出来た麺のことを「河粉」と言い、東南アジアでよく食べられますが、この麺と牛肉、長ネギを醤油で炒めた1種の焼きそばです。醤油系の味なので日本人の口にあうと思います。「時菜炒豆豉鯪魚」(850円)ですが、香港には黒豆とケンヒーというコイ科の魚が一緒に入った缶詰がありスーパーにいけば必ず買えるのですが(ツナ缶感覚で香港人は買っています)、この魚の缶詰とピーマン、時菜を一緒に炒めた一品です。香港では食卓に並べられる家庭料理でもあります。

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香港雲呑麺

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乾炒牛河

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時菜炒豆豉鯪魚

「蛋撻」(200円)はエッグタルトのことですが毎朝シェフが手造りで作っています。「菠蘿包」(100円)はパイナップルパンと呼ばれていて、日本人にとってのあんパンみたいなもので、パンの上の部分がパサパサした食感が特徴です。飲み物では「奶茶」(380円)をぜひ。香港スタイルのミルクティーですが、香港スタイルとは、紅茶を濾す時にストッキングを使うのです。ストッキングの目は細かいですから紅茶も非常にマイルドな味になります。牛の絵がついたマグカップを使用しますが、こちらも香港で有名なデザインで香港から持ってきています。

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エッグタルト(左)とパイナップルパン

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店員さんも香港からの留学生やワーキングホリデーの人が多いので、店内は正に広東語の世界(もちろん、日本語が話せますのでご安心を)。香港に行かなくても香港を体験できる場所であることは間違いないと思います。

★華記茶餐庁(渋谷店)

住所:東京都渋谷区猿楽町2-13

アクセス:渋谷駅南改札西口から徒歩8 分

電話:03-6809-0849

営業時間: 11:30~23:00(月~金曜)、8:00~22:00(土、日曜)

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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