香港の病院のかかり方その2(救急編)

公開日 : 2013年05月14日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

 2013年の1月に香港の病院のかかり方を書きましたが、今回は何か突発的な怪我といったアクシデントにあったり、夜間に病気になったという緊急のときの病院かかり方をご説明しましょう。香港の公立病院では24時間診療をやっているところはたくさんはありません。湾仔(ワンチャイ)にある律敦治医院(Ruttonjee Hospital)は24時間対応する急症服務(Accident & Emergency)、通称A&Eがあります。

001 Ruttonjee entrance.jpg

病院の入口

 まずは受付で手続きをします。公立病院ですので料金体系はどこも一緒で、香港IDカード保持者なら薬やレントゲンなどすべて込みで100ドル、香港IDカードを持っていない人は570ドルです。

002 Ruttonjee reception.jpg

A&Eの受付

 しばらくすると名前が呼ばれ小さな診察室に向かいます。そこでお医者さんから、どうしたのかという問診、脈拍、血圧の検査を受けます。終了後、医者から紙を手渡されます。紙を見ますと、1つは"少し緊急"と"緊急ではない"という2つのチェックボックスがありどちらかに印がついています。少し緊急の場合は大体90分待ち、急ぎでない場合は3時間も待たせられることがある可能性も。今回は緊急を要するということで90分待ちのほうでした。この紙を渡される通常の診療とは違うところでしょう。ベッドに寝かされた患者と一緒に警察が救急隊員が病院に来ている光景が見えますから、緊急の治療により自分のところに回ってくるのが遅くなるケースを想定して、目安の時間を書かれた紙が渡されるのでしょう。

003 Ruttonjee paper.jpg

こんな紙が渡され、"Semi-Urgent"にマークが。

 待合室にもどり、名前が呼ばれるのを待ちます。待ち時間が長いので、本や携帯の予備のバッテリーを持って暇つぶしを対策を考えたほうがいいと思います。呼ばれた後は通常通り。医者の問診や聴診器で診てもらい、今回はレントゲンを撮影。再び待合室に戻り、待ちます。再び名前が呼ばれて医者から具体的な説明があるという流れです。もう一度、待合室に戻り、しばらくするとまたまた名前が呼ばれます。処方してもらった薬を受け取るためです。薬を受け取り終了。今回の場合は受付から薬受け取りまで1時間半でしたので、短いほうだったと思います。

004 Ruttonjee waiting.jpg

ひたすら待ちます

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。