香港のトイレ事情

公開日 : 2010年01月16日
最終更新 :
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香港の街中には公衆トイレというものがほとんどありません。

観光で香港に来た場合、ショッピングモールやホテルの中のトイレを使用すると

良いでしょう。たいてい掃除専門のスタッフが駐在しており、清潔で近代的な設備を兼ね揃え、数も多いです。

じゃあ香港のトイレ事情って良いんじゃない?

…と思われるでしょう?

今日は香港の知られざるトイレ事情をお伝えいたします。

<その1> 女子トイレで便座が上がっている怪

小奇麗で近代的なオフィスビルのトイレ。

トイレの中も結構豪華な造りになっており、1−2時間に1度は掃除スタッフが来ます。

それなのにどうしてあんなに汚いのでしょうか。。。

男子トイレじゃありません。女子トイレですよ??

扉をあけるとまず、便座が上がっています。

一瞬「男子トイレに入ったか?」と錯覚しそうになりました。

掃除スタッフが清掃した直後でもありません。(掃除後は上げてあることもある)

そして便座の周囲は水浸し。

水漏れしているわけじゃありませんよ?流した水が飛び散った…わけでもないです。

じゃあなぜ?というと、答えは……。

「便座は誰が座ったかわからなくて汚いから触れたくない!」ので便座を上げて、

その上にスクワット状態で用を足す。

です。前を向いてるのか後ろを向いているのか分かりませんが、とにかく撒き散らしの

度合いがひどい!時には小でない方が撒き散らされていることもあります。

ああ、お腹の具合が悪かったんだな、と同情…しません!

流した後、どうして後ろを振り向かないんだ香港女子!

ちなみにこの方法の番外編として、「便座を上げ、便器の上に靴で乗って用を足す」というのもあります。この場合大体足跡が付着していることから推測。

たいてい前を向いているようですね。はい。

私はこれを「スクワット法」と名付けました。

<その2>紙は替えるべからず

ペーパーホルダーに紙がなくなった。すぐ後ろには替えのペーパーがちゃんと常備。

さてどうするでしょう?

ホルダーはそのままで、新しいペーパーを使い、それをそのまま後ろに投げておく。

基本的に「それは掃除スタッフの仕事だから」という考えで、すぐ後ろに人がいても

絶対ペーパーを差し替えたりはしません。

「人のため」ということを考えられないのです。

ついでに言うと、香港のマクドナルドは食べ終わったトレイをセルフで片付けず

スタッフに片付けさせます。私が片付けようとしたら「それはスタッフの仕事だから盗ってはいけない」(?!)と言われたことがあります。

根本は同じ考え方のような気がします。

そもそも、家にはメイドが住み込みでいる文化なので、家事労働をしない(できない)人はザラで、サラダを作っただけで「料理が上手ね」と褒められた…という話もあります。

<その3>ハンカチ?なにそれ?

香港人にハンカチを持ち歩く習慣はありません。ハンカチ自体もほとんど売っていません。

じゃあ何で手をふくのよ?というと、ペーパータオル。

ドライヤータイプの手を乾かす機械もあるにはあるのですが、たいてい見向きもされません。

なけりゃトイレットペーパーか全香港人が持ち歩いてるんじゃないかと思われる「TENPO」ブランドのティッシュ(ナプキンのような厚めのティッシュ)で拭きます。

余談ですが、このティッシュ、分厚くて吸収力が良いので油取り紙代わりになります。

そしてなぜかゴミ箱に入れ損ねたティッシュが落ちてたりします。

もちろん、誰も拾いませんがね。(私は見るたび拾いますがむなしいです)

ちなみに男子トイレでは「手自体を洗わない」人が半数以上いるそうです。

<その4> 男子トイレとリンゴ

知人から聞いた話です。ある日彼が会社で小用を足そうとトイレに入りました。

彼が用を足していると、別の男性が入ってきて彼の隣で用を足し始めました。

ところがその男は用を足しながら妙な音を立て始めました。

「シャリっ」

「?」

「シャリシャリッ」

「??」

小気味良い音が断続的に響き、それに「ジョー」という用を足す音がアクセントを添えます。訝しげに思った彼は、さすがに隣の男の方を見ると…。

男は…

男は…

「片手にリンゴを持って齧りながら、片手で用を足していた」

のだそうです。

しかも用を足し終わった後、そのまま平然とリンゴを食べ続け、食べ終わると器用に片手でファスナーを閉め、手を洗わず出て行ったそうです。。。

彼は動揺のあまり「片手で用を足すとはなんて器用な!」と、同僚に打ち明けたそうですが、ポイントはそこじゃないです。

この話は「リンゴ事件」として、会社中に広まったそうです。

というわけで香港のトイレ事情をお伝えいたしました。

本当はまだ語りつくせないのですがこの辺で。

もちろん、きちんと綺麗に使う人もたくさんいますよ。

観光地のトイレは比較的きれいなのでご安心くださいね。

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