香港のトイレ事情
香港の街中には公衆トイレというものがほとんどありません。
観光で香港に来た場合、ショッピングモールやホテルの中のトイレを使用すると
良いでしょう。たいてい掃除専門のスタッフが駐在しており、清潔で近代的な設備を兼ね揃え、数も多いです。
じゃあ香港のトイレ事情って良いんじゃない?
…と思われるでしょう?
今日は香港の知られざるトイレ事情をお伝えいたします。
<その1> 女子トイレで便座が上がっている怪
小奇麗で近代的なオフィスビルのトイレ。
トイレの中も結構豪華な造りになっており、1−2時間に1度は掃除スタッフが来ます。
それなのにどうしてあんなに汚いのでしょうか。。。
男子トイレじゃありません。女子トイレですよ??
扉をあけるとまず、便座が上がっています。
一瞬「男子トイレに入ったか?」と錯覚しそうになりました。
掃除スタッフが清掃した直後でもありません。(掃除後は上げてあることもある)
そして便座の周囲は水浸し。
水漏れしているわけじゃありませんよ?流した水が飛び散った…わけでもないです。
じゃあなぜ?というと、答えは……。
「便座は誰が座ったかわからなくて汚いから触れたくない!」ので便座を上げて、
その上にスクワット状態で用を足す。
です。前を向いてるのか後ろを向いているのか分かりませんが、とにかく撒き散らしの
度合いがひどい!時には小でない方が撒き散らされていることもあります。
ああ、お腹の具合が悪かったんだな、と同情…しません!
流した後、どうして後ろを振り向かないんだ香港女子!
ちなみにこの方法の番外編として、「便座を上げ、便器の上に靴で乗って用を足す」というのもあります。この場合大体足跡が付着していることから推測。
たいてい前を向いているようですね。はい。
私はこれを「スクワット法」と名付けました。
<その2>紙は替えるべからず
ペーパーホルダーに紙がなくなった。すぐ後ろには替えのペーパーがちゃんと常備。
さてどうするでしょう?
ホルダーはそのままで、新しいペーパーを使い、それをそのまま後ろに投げておく。
基本的に「それは掃除スタッフの仕事だから」という考えで、すぐ後ろに人がいても
絶対ペーパーを差し替えたりはしません。
「人のため」ということを考えられないのです。
ついでに言うと、香港のマクドナルドは食べ終わったトレイをセルフで片付けず
スタッフに片付けさせます。私が片付けようとしたら「それはスタッフの仕事だから盗ってはいけない」(?!)と言われたことがあります。
根本は同じ考え方のような気がします。
そもそも、家にはメイドが住み込みでいる文化なので、家事労働をしない(できない)人はザラで、サラダを作っただけで「料理が上手ね」と褒められた…という話もあります。
<その3>ハンカチ?なにそれ?
香港人にハンカチを持ち歩く習慣はありません。ハンカチ自体もほとんど売っていません。
じゃあ何で手をふくのよ?というと、ペーパータオル。
ドライヤータイプの手を乾かす機械もあるにはあるのですが、たいてい見向きもされません。
なけりゃトイレットペーパーか全香港人が持ち歩いてるんじゃないかと思われる「TENPO」ブランドのティッシュ(ナプキンのような厚めのティッシュ)で拭きます。
余談ですが、このティッシュ、分厚くて吸収力が良いので油取り紙代わりになります。
そしてなぜかゴミ箱に入れ損ねたティッシュが落ちてたりします。
もちろん、誰も拾いませんがね。(私は見るたび拾いますがむなしいです)
ちなみに男子トイレでは「手自体を洗わない」人が半数以上いるそうです。
<その4> 男子トイレとリンゴ
知人から聞いた話です。ある日彼が会社で小用を足そうとトイレに入りました。
彼が用を足していると、別の男性が入ってきて彼の隣で用を足し始めました。
ところがその男は用を足しながら妙な音を立て始めました。
「シャリっ」
「?」
「シャリシャリッ」
「??」
小気味良い音が断続的に響き、それに「ジョー」という用を足す音がアクセントを添えます。訝しげに思った彼は、さすがに隣の男の方を見ると…。
男は…
男は…
「片手にリンゴを持って齧りながら、片手で用を足していた」
のだそうです。
しかも用を足し終わった後、そのまま平然とリンゴを食べ続け、食べ終わると器用に片手でファスナーを閉め、手を洗わず出て行ったそうです。。。
彼は動揺のあまり「片手で用を足すとはなんて器用な!」と、同僚に打ち明けたそうですが、ポイントはそこじゃないです。
この話は「リンゴ事件」として、会社中に広まったそうです。
というわけで香港のトイレ事情をお伝えいたしました。
本当はまだ語りつくせないのですがこの辺で。
もちろん、きちんと綺麗に使う人もたくさんいますよ。
観光地のトイレは比較的きれいなのでご安心くださいね。
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