ベトナム・ホーチミンを歩こう~〈その2〉郵便局の名物おじいさん
今週も、夏休み特集ということで「ベトナム・ホーチミンを歩こう」と題してお送りします。
ホーチミンいちの繁華街ドンコイ通りを突きあたると『聖母マリア教会』があります。今回は、その隣りにある『中央郵便局』をご紹介します。
この黄色い建物が、中央郵便局。パリのオルセー美術館をモデルに1891年に建てられたコロニアル建築の建物です。
なかは広く、ガラス張りのアーチ型を描く天井が、特徴です。人がいっぱいですね。もちろん、郵便局に用事があってきた人だけじゃありません。古い切手や絵葉書、お土産ものもたくさん販売していて、観光スポットのひとつになっています。
そしてここには、知る人ぞ知る名物おじいさんがいるんですよ。
毎日のように中央郵便局に通い、旅行客にホーチミンのことを話して聞かせるズオン・バン・ゴさん。
彼は、ベトナムでもっとも長い間英語やフランス語の手紙を代筆してきた代筆屋さんなんです。
16歳から郵便局員だったゴさんは、退職後、語学力を活かして代筆屋を始めたそうです。
ゴさんです。テレビ局でしょうか。インタビューを受けているところでした。
80代も後半になるゴさんは、この中央郵便局で、いくつもの手紙を代筆し、数々の人々とふれあってきました。代筆を通して多くの人々の心をつないできたゴさん。「わたし自身も、みなさんからたくさんの幸せを分けていただいています」と穏やかに話しているといいます。中央郵便局で見かけたら、ぜひ話しかけてみてください。優しい笑顔で、ホーチミンのことをいろいろと教えてくれると思いますよ。
中央郵便局の左わきの道は、古本屋通りになっています。中央郵便局へ行ったらぜひ立ち寄ってくださいね。明るく清潔感のある通りです。
小説などのほか、絵本や料理本、地図、文房具類などもありました。
なかで本を読めるバスが、通りの中央に停まっています。右手に見えるのは、カフェです。
中央郵便局の右側の通りには「バイン・ミー」の人気店『MY BANH MI』があります。
フランスパンに多彩な具を挟んだベトナム料理のひとつです。これは、レモングラスチキン・バジルソース(90,000VDN約450円)。ジューシーで、おかわりしたいくらい。ローストビーフ(12,000VDN約600円)なども美味しそうでした。
ひとりでも気軽に入って食べられるお店です。写真メニューもあり、簡単な英語でOK! お昼時は混み合うので、時間をずらしていくことをおススメします。
『中央郵便局』でゴさんに会いホーチミンの話を聞いて、古本ストリートを歩き、バイン・ミーを食べる。
そこから、ホーチミン観光をスタートしてもいいですね!
筆者
山梨特派員
水月
2000年に山梨県北巨摩郡明野村(現 北杜市明野町)に移住。田舎暮らしを始めました。3人の子育て経験や女性ならではの視点、食いしん坊の資質を生かして、山梨の魅力を発信していきたいと思っています。
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