【番外イギリス・バース編】カントリーサイドの名店「The Bridge」で愉しむアフタヌーンティー

公開日 : 2018年03月09日
最終更新 :
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ベトナム・ハノイ特派員ブログですが番外でイギリス編をお送りしています

イギリスに来たら、オーセンティックなクリームティーを味わいたいですね。ロンドンのリッツやブラウンズホテルでの洗練されたアフタヌーンティーも素敵ですが、コッツウォルズには素朴で濃厚な、「これぞイギリス」ともいうべき、"イギリスの心"を感じるようなティールームが数多くあります。

本日はその中から、権威あるティーギルドで最高賞に輝く、小さな町にあるイギリスの名店「The Bridge Tea Rooms」をご紹介します。

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いかにも歴史ある古い佇まいのゆがんだ建物。頭をぶつけそうになる低い入口。コッツウォルズ地方最南端と言われる町、Bradford on Avonに、ヴィクトリア時代さながらのティールームがあります。その名は「The Bridge Tea Rooms」。名前の通り、穏やかに流れるエイボン川に架かる橋のすぐそばにあります。

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この古ぼけたディケンズの時代のような趣が漂う小さなティールームは、権威あるUK Tea GuildでThe UK's Top Tea Placeを二度受賞した知る人ぞ知るティールームです。店内にひとたび足を入れれば、そこはこぢんまりとしながらも可愛らしい部屋。冬は暖炉の火も温かく、なんとも家庭的な居心地の良さが感じられる素朴なティールームです。

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せっかくなので、ぜひ三段重ねのアフタヌーンティーを。中でもスコーンは絶品。昔から変わらないレシピ、ざっくりとした素朴な味わいにイギリスらしさを感じます。南西部はクリームの美味しさでも有名なので、たっぷりとつけて召し上がれ。

二段目はビクトリアケーキとレモンケーキのスライス。とても甘いです。それは紅茶が何杯でもいただける、カントリーサイドの味そのもの。そして三段目のサンドイッチはバターも風味よく、ボリュームたっぷりな田舎風です。

しっかり食事に相当する分量なので、お茶を兼ねたランチとしていただくのがおすすめです。そのほか、ブレックファストやランチによい食事メニューも豊富です。"ploughman's lunch"(プラウマンズ・ランチ=農夫の昼食※写真右下)は、食が豊かなコッツウォルズ地方の特産がひと皿に詰まっています。チーズ、ハム、新鮮なサラダやピクルスなど、南西部のグルメがいただだます。

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スコーンは中央にナイフを入れ、水平二つに切ります。その内側にたっぷりとクロテッドクリーム&ジャムをつけていただきます。紅茶は熱湯が入ったポットが同時にサーブされますので、top up(継ぎ足し)て2杯目以降もぜひ味わってください。食べきれなかったものは持ち帰りができます。ケーキボックスを用意してくれるので、ぜひお願いしてみてください。

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The Bridge Tea Rooms名物の昔風エプロンドレスのメイドさんです。「ティールームで働く子はいい子が多い」と聞いたことがあります。面接での採用基準が厳しいらしいですね。きびきびと気が利く、とてもすてきなお嬢さんでした。

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紅茶の傾きも情緒のひとつ?

この古い建物は1502年に建てられたものです。インテリアやティータイムの雰囲気はヴィクトリア時代風ですが、建物はチューダー朝時代のもの。天井の低さ、傾き、暖炉の雰囲気はまさにシェイクスピア前の世界です。

絵に描いたようなイギリスの世界、それは外国人が求めるものではなく、イギリス人自身が大事にしている世界。だからこそ、このお店は小さな町にありながらも多くのイギリス人が訪れ、伝統が保たれ続けているのだと思います。ぜひ、一度足を運んでこの空気感を味わってみてくださいね。

☆Information☆

The Bridge Tea Rooms

https://www.thebridgetearooms.co.uk/

開店時間は事前確認を。閉店は4:00pmと早めなのでご注意ください

週末はいつも混んでいますので、事前予約がおすすめです。

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食後はゆっくりと街散策を。中世から残る建物とカントリーサイドの風景が満喫できます。街歩きは、橋のそばにある小さな公園内にインフォメーションセンターがあるので、地図など街の情報を手に入れるとよいでしょう。

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The Bridge Tea Roomsのそば、14世紀初頭の橋「Town Bridge」を渡って町の中心部へ。橋にある小さな建物は17世紀の牢です。裁判にかけられる前の囚人をここに閉じ込めておいたとか。中世の面影が残る貴重な風景です。

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小さな町の中心部には酒屋さん、雑貨店なども。お店をのぞきながら教会へ。教会をぬけ、高台の住宅地を登り切ると街が一望できます。

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エイボン川の流れをゆったりと眺めるのもいい一日です。

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お土産には地元のクラフトはいかがですか。地元のクラフト職人、作家たちが持ち寄り製品を販売している「Made in Bradford on Avon」にもお立ち寄りください。ゴム樹脂工場の跡地が再開発され、広いスペースにカフェや洋品店、雑貨屋さんなどが集まるショッピングゾーンができました。その中に「Made in Bradford on Avon」はあります。展示場を兼ねたショップで、その場で気に入ったものの購入ができますが、気に入ったテイストの作家が見つかれば、直接コンタクトを取り、自分の希望などを伝えて、オリジナル製品のオーダーが可能だそうです。

陶器、ガラス製品、アクセサリー、子供服、インテリア、ファブリック、絵画など、数多くの地元作家による個性的なアイテムが並びます。ぜひ、散策のついでに立ち寄ってみてください。

☆Information☆

Made in Bradford on Avon

https://www.facebook.com/MadeInBradfordOnAvon/

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ブラッドフォード・オン・エイボンへのアクセス

バースのバスターミナルからローカルバスで約40分

Bradford on Avon下車

Photos & writing © Midori Nakagawa

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