【番外イギリス・バース編】世界遺産ローマン・バース!古代ローマ風呂遺跡
ベトナム・ハノイ特派員ブログですが番外でイギリス編をお送りしています
今週は一週間に渡り、イギリス屈指の優雅さを誇る街バースをご紹介します。本日はその初日、ユネスコ世界遺産に登録されるローマの古代風呂の遺跡「ローマン・バース」からスタートです!
ロンドンから列車で西へ約一時間半、牧歌的な風景で知られるコッツウォルズ地方最南端に位置する街バース(Bath)は、のどかなカントリーサイドの風景に囲まれながらも、ヨーロッパ的優雅さが色濃く漂う美しい街です。街の中心となる古代ローマ風呂の遺跡「ローマン・バース」は世界遺産として知られ、バース=Bath(風呂) の地名の由来となりました。18世紀には貴族が社交を繰り広げる保養地として栄え、豪華な貴族文化の面影が街の随所に残ります。
「プライドと偏見」などで知られる女流作家ジェーン・オースティン縁の地や、様々なイギリス人気ドラマや映画の舞台となった風景でも知られる見事な景観、俳優ニコラス・ケイジが住民であること、街を歩けばローリング・ストーンズのロン・ウッドを見かけたこともある、現代のセレブにも愛される街です。
街のランドマークはローマン・バース、古代ローマ人の公衆浴場の遺跡です。紀元前60年頃から建設が始まり、徐々に拡大していったと伝えられます。ローマ人撤退後に一度は荒廃したものの、その後12世紀に再開発がなされると保養地、やがて貴族の社交場として町が繁栄しました。ローマン・バースは世界遺産に登録され、現在は博物館として公開されています。
大変保存状態が良く、人気コミック「テルマエ・ロマエ」を彷彿させる世界が楽しめます。音声ガイドも充実し、日本語版も無料貸し出しがありますのでご安心を。ただ、すべての説明を丁寧に聞くとかなりの時間がかかりますので、上手に情報を選んで時間を有効に使ってくださいね!
内部は近代的で工夫を凝らした展示が満載です。模型や床下がガラスになっている通路など、歴史や構造もしっかりと学ぶことができます。
▲ 古代建築を彩った装飾や神のレリーフ展示
温泉から溢れた余剰分の湯を渡す、古い時代から現存する水路。迫力ある流れが見られます。
約1.6mの冷たい円形のプールです。ローマンバースには屋外テラスの大風呂ほか、屋内には当時のセントラルヒーティングシステムに相当する温かな部屋や、冷たいプールの遺跡なども見学できます。ローマ人がスパを楽しむ様子が描かれた映像が壁に映し出され、臨場感も満点です。
現在はこのお風呂に入ったり、湯に触れることはできませんが、飲用可能な温泉水が設置され、湯の味を試すことができます。冬場はふんわりと湯気が立つ風景も私のお気に入りです。
バースで本物のスパを愉しむならこちらへ!
https://www.thermaebathspa.com/the-spa/
ローマンバースに併設される「パンプルーム(the pump room)」もぜひ立ち寄りたい場所です。貴族がサロンを愉しんだ時代の名残り、そんな優雅なティールームは、現在もバースの住人にとって憧れの場所です。
ピアノの生演奏をBGMに、ぜひ軽い昼食やティータイムを。洗練されたアフタヌーンティーが愉しめます。アフタヌーンティーのセットでは、スコーンやスモークサーモンにシャンパン付きの本格的なクリームティーのセットがおススメです!
パンプルーム内に溢れる泉は温泉水。無料で試飲できます。味は鉄錆びを思わせる風味があります。ぜひリクエストしてみてくださいね!
▲おみやげにぴったりなオリジナルグッズもたくさんあります!
いかがでしたか。
バースは大切な時間を過ごしたイギリス生活時代のホームといえる街です。元住人の目を通したバースの見どころを、定番から穴場まで、明日以降も引き続きお届けいたします。どうぞお楽しみに!
☆Information☆
ローマン・バース Roman Bath *地図に表示
時期によって開館時間が変わります。必ず下記サイトで詳細の確認を!
Website:
https://www.romanbaths.co.uk/
ローマン・バース、ファッションミュージアム、ヴィクトリアン・アート・ギャラリー3館共通券、ローマンバース入場でパンプルームの利用割引き券がもらえるなどお得なオファーもあります。
Access:
ロンドン・パディントン駅からブリストル方面行のグレートウェスタン鉄道に乗車
約1時間30分でバース駅到着
徒歩10分
※イギリスでは先週各地で雪が降りました。引き続き雪や寒さの対策ほか、交通機関の最新運行状況や安全情報に気を付けてお過ごしくださいませ。
Photos & writing © Midori Nakagawa
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