レトロカワイイ。ハイフォン生まれのベトナムホーローをハノイで
先週のプラカゴに引き続き、「ハノイで買う雑貨」をお届けします。本日はホーロー製品です。
私が初めてハノイでホーロー食器を見たのは、とあるカフェで"Black tea with lime, honey, and cinnamon" を注文したときでした。歩き疲れて立ち寄ったカフェ、使い込まれて剥げかかったたホーローのマグでドン!と出されたお茶が可愛いらしかった、そして胸に滲みるほど温かくておいしかった。それが、ベトナムホーローとの出会いでした。
北部の港町ハイフォンで作られるホーロー食器
このホーロー製品は、ハノイから東へ約90㎞、ベトナム北部最大の工業都市で知られる港町ハイフォンで製造されたものです。この町にある Công ty Cổ phần Sắt Tráng Men - Nhôm Hải Phòng は、アルミやホーロー製品を製造するリーディングカンパニーとして知られ、1960年代から製造が始まり、1999年には「高品質なベトナム製品」として認定されました。バックスタンプの鳩のマークと「SAT TRANG MEN NHOM HAI PHONG」の刻印がトレードマークです。
フランスが薫るシャビーシックなデザイン
Nhôm Hải Phòng のホーロー製品の愛らしさは、この鮮やかな色と花柄模様。"フランス的"と表現されることもありますが、アジアらしさも漂い、まさにベトナム的。高品質と謳われていますが、日本の有名ホーローメーカーと比べればその仕上がりはおおらかで、フチのざらつきや塗りムラは否めません。しかし、それが絶妙にレトロ感を醸し、新品なのにビンテージ風。そのシャビーシックな魅力に、つい心を許してしまいます。
ご覧ください、このユルさ。鹿が描かれたマグカップです。もうひとつは、アルマジロ?謎の動物が描かれています。工業製品なのに、手作り感あふれる素朴な絵柄で思わず笑顔に。このマグはとても小さく、子供の手のサイズに作られています。軽くて邪魔にならないので、我が家では歯磨きコップとして活躍しています。
ハノイでベトナムホーロー製品が揃う店
ハノイ旧市街ドンスアン市場の西、Hàng Cót(ハンコット)通りにあるお店「Nhôm Hải Phòng」では、数多くのホーロー製品を取り揃えています。手を広げれば左右両棚に手が届いてしまうほど幅が狭く奥に長い、昔ながらの佇まいのお店です。
棚にはアルミ鍋と共に様々なホーロー製品やキッチン用品がきちんと整頓され置かれています。ホーロー製品はお皿、トレイ、マグ、ボウルほか、お鍋もあります。デザインは伝統の花柄や、無地、水玉、モダンなスプラッシュ模様など様々。
日本が大好きなご夫婦がオーナーです
お店のオーナーは仲の良い素敵なご夫妻です。お二人とも日本が大好きで、昨年日本を訪れた時の写真を見せてくださり、「また行きたい」と懐かしそうに旅の思い出話を聞かせてくれました。
「ところでマサシを知ってる?埼玉に住んでいるの」そう聞かれましたが、残念ながら私にはわからず。日本ではマサシさんに大変親切にしてもっらたとのこと。とても優しい青年であること、ご夫妻が自分の息子のように大事に思っていらっしゃるのが伝わりました。お二人の気持ちが埼玉のマサシさんにどうか届きますように!
我が家のベトナムホーロー雑貨たち
とても不思議な愛らしさがあります。おままごとの食器のようでもあり、カントリーテイストのヨーロッパビンテージのようでもあり。ちょっと昭和レトロな雰囲気を持つお玉も小ぶりで使いやすいお気に入りです。
値段参考:
トレイ 185000ドン(約900円)
中皿 130000ドン(約650円)
小皿 100000ドン(約500円)
小マグ 50000ドン(約259円)
お玉 各60000ドン(約300円)
ただそこにあるだけで安らぎやときめきをくれる愛しのベトナム雑貨。実用性の高さも優れています。どうかハノイで、皆さまならではのすてきな雑貨との出会いがありますように。
本日はここまで。
すてきな一週間をお過ごしください。
また来週!
初めてベトナムホーローに出会った日
Black tea with lime, honey, and cinnamon
☆Information☆
Nhôm Hải Phòng
Address:
38a Hàng Cót,Hoàn Kiếm,Hà Nội
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Photos & writing © Midori Nakagawa
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