ドイツでアイスコーヒーを注文すると

公開日 : 2012年05月30日
最終更新 :

最近暑いですね。ドイツでもやっと25度を超える日が来て、夏らしくなってきました。2週間前までは最高気温13度ほどで、重ね着していたというのにこの気温差。ドイツでは真夏でも、朝夕は熱さが和らぐので日本よりも過ごしやすい気がします。

日本のじりじりした暑さを思い出すと、アイスコーヒーがむしょうに恋しくなります。熱いコーヒーを氷の中に入れると、氷がきしみが音をたてて溶けていく。きんと冷えたコーヒーを一口飲むと、すっきりとした液体がほてった体全身に広がるようです。コーヒーはもともと熱帯地方で育つ植物ですから、体を冷やす効果があるとか。夏向きですね。

ドイツに来た最初の夏、とても暑い日がありました。珍しく蒸し暑く、歩くだけで汗をかく。そんなとき日本のアイスコーヒーが頭に浮かびました。ガラスコップに、氷を浮かべたシンプルなアイスコーヒー。思い浮かべると、その想像は広がるばかりで振り払うことができません。そこでカフェに入り、さっそく注文しました。

注文する前、確かに思ったのです。ちょっと値段が高いなあ、と。カプチーノよりもミルクコーヒー(カフェオレのことです)よりもはるかに高い。コーヒーを冷やすのに手間がかかるのかしら、と思いながら待っていました。

ところがウエイターが運んできたのは、私の予想とはまったく違うものでした。アイスクリームや生クリームがどんとのっている。パフェと間違えたに違いない。ウエイターを呼んで「アイスコーヒーを頼んだんだけど」といいました。すると、「これがアイスコーヒーです」というのです。ええ、これが?

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確かによく見ると、下にはなじみある液体が見えます。その上にアイスクリームがあり、生クリームがあり、またアイスクリーム。ナッツのかけらやチョコチップも見えます。アイスクリームとコーヒー。ドイツではこれがアイスコーヒーなのです。

こんな暑苦しいときに、こんなくどいものを。しかもコーヒーがぬるく、アイスも溶けるのが早い。しっかり冷えた黒い液体を期待していた私は、汗をかきながらアイスカフェを食べました。食べた終えたときの感想は、「もう絶対頼まない」。

しかし、今ではずいぶん好きになりました。店によっては、コーヒーはかなり冷たいし、なんといってもアイスとコーヒーと両方ほしいときに便利です。パフェとコーヒーの中間、と最初からそのつもりでいればなかなか悪くない。ドイツは日本ほど暑さが激しくないので、甘いもの好きなドイツ人にとっては、このくらいがちょうどいいのかもしれません。

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