ハンブルグから小旅行、世界遺産ランメルスベルク鉱山

公開日 : 2018年07月30日
最終更新 :

ハンブルグから週末の小旅行。

今回はハンブルグから南へ250㎞離れた世界文化遺産ゴスラー&ランメルスベルク鉱山を訪れました。

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旅行の始まりはこちら、ゴスラーから約6㎞離れたランメルスベルク鉱山。1988年に閉山するまで1000年以上もの間、銅、鉛、亜鉛が採掘されていました。1992年には"鉱山の仕事全般を今に伝える貴重な史料が地上、地下ともに存在しており、その歴史的価値が高い"(パンフレット『人類の文化遺産:ランメルスベルク』)事から世界遺産に指定されています。

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地質や鉱物、また鉱山の発掘の歴史が展示された博物館も興味深いのですが、それよりお勧めなのが坑道を見学するコース。坑道を見学するコースはいくつかありますが、チケット販売の方が薦めてくれた予約不要の「Feuer und Wasser: Der Roeder-Stollen(火と水:ロォーダー坑道)」に参加しました。所要時間は1時間15分。200年前に掘られた坑道と水車を見学するツアーです。

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細長い坑道を、ガイドを先頭に進んでいきます。

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予約不要のこのツアーはドイツ語のみなので、言葉が分からないと歩いて見るだけになります。が、ひんやりとした坑道を奥へ奥へと進んでいくのはスリルがあり、言葉が理解できなくても参加する価値はありますよ。

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ツアーの後半に度々通り過ぎる巨大な排水用の水車は圧巻です。まだ機械も電気も十分に発達していない時代に、重い木材をここまで運んで、暗い坑道内でこのような巨大な水車を組み立てたそうです。

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この「Feuer und Wasser: Der Roeder-Stollen(火と水:ロォーダー坑道)」ツアーは、最後に101段の急な階段を上がり地上に戻ってきます。1時間以上坑道を歩いた後なので、大半の人が10段くらいから息を切らしながら上がっていました。ガイドの方が「この坑道ツアーのガイドになってから10㎏痩せました。暴食してももう太りません」と言っていたのも納得です。

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体力に自信のない方は、トロッコに乗って坑内を見学する「Mit der Grubenbahn vor Ort: Bergbau im 20. Jahrhundert」というコースもあります。

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ちょうどトロッコが出発していきました。小学生の修学旅行のようでしたが、坑道に入った瞬間から悲鳴が聞こえたり、歌声が聞こえてきたり。なんだか楽しそうです。こちらも予約不要で参加ができます。

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その他、Perspektivwechsel: Fahrt mit dem Schrägaufzugのコースでは、スライド式のリフトに乗って100メートルまで上がります。ガイドによる説明付きで所要時間は20分。鉱山からの眺めを楽しめるそうです。(このコースは4月1日~10月31日まで)

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ランメルスベルク鉱山は、予想以上に見応えがあり、学ぶ事も多い世界遺産でした。鉱山までの交通機関がバスのみと不便ではありますが、ゴスラーまでお越しの方には是非お勧めです。

ランメルスベルク博物館&鉱山(Rammelsberg Museum & Besucherbergwek)

定休日無し(12月24日、31日は休み)

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