ジェノバから45分の絶景ビーチ、カモッリ

公開日 : 2018年06月18日
最終更新 :
筆者 : 浅井まき

日本は梅雨の時期ですが、イタリアでは夏らしい陽気になってきました。ジェノバは海沿いなので日差しが強く、カラっと清々しく晴れます。気温も30度前後に上る日が増えてきました。海水浴シーズンの幕開けとなり、休日はもちろん、夜も9時ごろまで日が出ているので平日でも仕事終わりに海岸へ日光浴に行く人も多いようです。

今回の記事では港町のジェノバ市内を少し離れた東側の海岸部にあるリゾート地の一つ、カモッリとサン・フルットゥオーゾをご紹介します。

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カラフルな街並みは"リトル・チンクエ・テッレ"!

ジェノバからラ・スペツィア方面へ向かう普通電車に乗って約45分、カモッリ(Camogli)で下車します。小さな駅舎を出て右へ進むと、海岸へ下りられる階段があります。路地を抜ければ、すぐにビーチに到着です。

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(岬にある教会の奥のテラスは絶好の撮影スポットです)

海に面した建物はカラフルでまるでチンクエ・テッレのよう。道沿いにはお洒落な雑貨屋さんやレストラン、ジェラート屋さんなどが並んでいます。

ジェノバ付近のビーチはあまり砂浜がなく、カモッリも岩場や砂利の海岸ですが、海は青く澄んでいてとても綺麗です。公衆海水浴場のほかに、海岸沿いのレストランやホテルなどのプライベートビーチもあります。

隠れた絶景ビーチ、サン・フルットゥオーゾへ!

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(奥に見えるのが観光船乗り場です)

海岸沿いを歩いて奥まで行くと船着き場のある入江に出ます。その端には観光船の乗り場があります。往復14ユーロ(※2018年夏季現在)のチケットを購入して船に乗り、カモッリから半島の先にあるポルトフィーノに向かう途中でとても小さな入江に着きます。ここがサン・フルットゥオーゾ(San Fruttuoso)の修道院跡です。

夏場は海水浴客でにぎわっているので秘密のビーチという感じではないのですが、静かな浜辺でゆっくり過ごすには最高のロケーションです。

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(鮮やかな青が映える小さなビーチ)

修道院ができたのは中世ですが、その後修道院は廃止され貴族ドーリア-パンフィリイ家の所有する住居として維持され、1983年にFAI(イタリア環境基金)に寄贈されました。修道院跡地には博物館が入っています。また、ビーチを見下ろせるレストランもあります。

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(塔のある丘の向こう側へ行くと、もう一つ小さな入江があります)

サン・フルットゥオーゾの海の中、水深17mほどのところには海で亡くなった人々への祈りを込めたキリスト像が設置されています。これは1954年に置かれた物なので古いものではありませんが、透明度の高い海で魚が泳ぐ中にたたずむキリスト像は幻想的です。ダイビングがお好きな方にはぜひお薦めです。

この浜へは船か徒歩でしか行くことができません。船はカモッリまたはポルトフィーノから1時間に1本程度航行しています。また、徒歩であればサン・フルットゥオーゾを通るトレッキングコースがあり、徒歩でポルトフィーノへ向かうことができます。岩場で険しい道のりではありますが、海の素晴らしい景色を楽しめるということで人気です。

ジェノバからそれほど離れていないので日帰りでも余裕をもって過ごせますし、ここに宿を取ってポルトフィーノなどへ出かけるのもいいかもしれません。(ポルトフィーノについてはまた後でご紹介します)

まさに"インスタ映え"する可愛らしいリゾートがまだまだリグーリア州にはたくさんあります。このブログでも随時紹介していきますので、お気に入りの街を見つけてぜひ行ってみてくださいね!

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