カラフルなドアの“謎” <最終回>
アイルランドの街を散策していると、やたらにカラフルなドアやら家が目に入ることと思います。緑の大地にとても映え、可愛らしいアイルランドのイメージにぴったりだと個人的に思うのですが、何といっても『カラフルなドア』元祖(?)というべき有名なドアといえば、首都ダブリンにあるジョージアン・スタイルのドアたちでしょう。
イギリス統治下時代にあった18世紀の建築様式で、色とりどりで個性溢れるドアがその特徴。赤やら黄色、青、黒、緑――と実に鮮やかにペイントされています。
でもなぜこんなにカラフルなドアなのかは、こちらの人に聞いても本当の理由は分からずじまい。その代わり(?)、たくさんの楽しい都市伝説的な“うわさ”を聞きました。
Q.なぜダブリンのジョージアン・ドアはカラフルなの?
ウワサその1.「アイルランドってたいてい天気が悪いでしょ、空なんてどんより灰色だったりして。だから家のドアを明るい色で塗って、気分も明るくしたのよ」
ウワサその2.「そりゃもちろん家に帰りやすいようにだよ。パブで飲みすぎて酔っ払っても、どの家が自分の家か分かるだろ?」(説得力ありすぎ?)
ウワサその3.「イギリス植民地だった時代に家のドアをすべて黒に統一するよう女王に命令されたアイルランド人たちが、反抗するためわざと色んな色でドアを塗ったって聞くよ。アイリッシュって反骨精神あるからさ〜。」
結局らちがあかなかったので、専門機関である「アイリッシュ・ ジョージアン協会」に勤務する知人に聞いてみたところ、ドアがカラフルになっていったのは、ペンキが大量に安く作られるようになった1970年代頃からだそうです。当時アイルランドでは、建物の統制に関するまともな法律がまだなかったこともあり、皆が自由に思い思いの色でドアを塗ってしまったのが始まりだったのだとか。
長年の疑問が解けてすっきり!はしたものの、意外に“平凡”な真実で多少がっかり……?上に挙げたような都市伝説もずっと健在でいてほしいな〜、と思ってしまう身勝手な私でした^_^;。
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実は今回で2年弱続いた「ゴールウェイブログ」終了となります・・・。
ブログ開始した当初は「果たしてアイルランドの情報なんて読んでもらえるのかしら」と半分不安な
スタートでしたが、日本やアイルランド始め、世界中から色んな方が読んでくださり、また楽しいコメントなども残してくれたので、私自身やって良かったなー、と思います。
地球の歩き方ブログは終わってしまいますが、またどこかの媒体でお会いできますよう♪
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