150年間にらみ合うミイラたちのナゾ
夏を涼しく過ごすため…というわけではないですが、ミイラのお話です。
ダブリンにはクライスト・チャーチ大聖堂(Christ Church Cathedral)という有名な教会があります。ダブリンで一番古い教会で、1038年に北欧系のデーン人によって建立されたのが始まりだとか。
音楽が好きな私にとって特にこの大聖堂で魅かれるのは、ここに所属する聖歌隊や少女合唱団、そして立派なパイプオルガンなどなのですが、150年前にこのパイプオルガンが原因となった“悲劇”があります。
13世紀そのままの面影を残す、この大聖堂の納骨用地下室へ降りて行けばその“悲劇”の意味が分かります。暗くてヒンヤリとした巨大な地下室を歩いていくと……。
ネコとネズミのミイラたちとご対面!
この動物たちに何が起こってこうなってしまったのかというと、150年ほど前、ネズミを見つけて追いかけ回っていたネコが、パイプオルガンのパイプ内に逃げ込んだネズミに続いて思わず自分もパイプに飛び込んだものの、自分の体の方が大きすぎてパイプにそのまま詰まり、抜けなくなったようです。
ネズミはネズミで目の前に詰まったネコがおり、パイプから逃げ出すこともできず結局仲良くミイラ化――。後年の改修工事でパイプオルガンのパイプを解体した際に共に発見されたとか^^;。
ミイラになっても発見されてもずっといがみ合っていたであろうこの2匹。その後まさか同じ箱に入れられて陳列されるとは夢にも思わなかったでしょうね・・・。
そういうわけで、今でもこの2匹のミイラの前に立つと、妙に緊迫した空気を思わず感じ、少しぞくっとしてしまう私です。
Christ Church Cathedral
Christchurch Place, Dublin 8 |電話. 00 353 1 677 8099 | Fax 00 353 1 679 8991 |
営業時間 9時 〜 18時 (夏期6-8月) 9時45分〜 17時 or 18時 (冬期9月-翌年5月)
入場料 大人 6ユーロ 学生 4ユーロ
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