ドイツ式ホエール・ウォッチング 〜 鯨の泳ぎを下から眺める

公開日 : 2010年07月14日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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W杯サッカーでは動物的なカンを披露し、すっかり "時のタコ" となったパウル君が住むのは、ドイツ北西部オーバーハウゼンにあるシー・ライフ水族館。ベルリン、ミュンヘン、ハノーファーなど、ドイツ9都市(さらに、イギリスなどヨーロッパ各国)にチェーン展開している水族館で、深〜い森の国ドイツでも人気上昇中の、海のアトラクションです。

近年ドイツで注目を集めている、これらの"海系アトラクション"の中でも、栄誉ある「ヨーロピアン ミュージアム オブ ザ イヤー 2010」を受賞したのが、バルト海を臨む港町シュトラールズントにあるOZEANEUM(オツェアノイム)という水族館。「博物館のオスカー賞」にもたとえられる、この賞の授賞式典は、去る5月22日にフィンランドで開催され、22カ所の候補を抑えたオツェアノイム水族館が見事栄誉に輝きました。

そのオツェアノイム水族館では、「北海」「バルト海」そして「世界の海」など生息地別に分かれた水槽を優雅に泳ぐ海の生物を眺めるのも楽しいですが、ぜひともおすすめしたいのが、原寸大の巨大魚を展示した大ホール。

体長26mのシロナガスクジラを始め、10mを超えるザトウクジラ、マッコウクジラ、シャチのリアルな巨体が、海中をイメージしたうす暗い巨大空間を泳ぐように空中展示されているコーナーなのですが(=本日の画像)、これら海の主を、普段はあり得ない視線で 〜つまり、クジラを下から〜 眺められるようになっているところが、オツ。ホールには、ビーチチェアのような平たい椅子(ベッド?)が設置されているので、そこにゴロンと寝転がって頭上のクジラを眺めれば、上を見上げすぎて首すじが痛っ!となることもなく、いつまでも海底気分を味わえる設計です。

オリジナリティーあふれる展示方法や、訪問客へのちょっとした配慮にも、ドイツ人のこだわりが見えてくる、ヨーロッパが認めた水族館へ、ぜひ。

毎日9:30〜19:00(7〜9月は〜21時まで延長開館)

クリスマスイブと元旦は休館、大晦日は10〜15のみ開館。

本日の画像:

海底にゴロン!で、巨大魚を鑑賞中。

画像をよ〜く見ると、ホールの天井部分が「海中から見上げる水面」になっていて、キラキラ陽光が波に反射している様子がリアル。

(オツェアノイム水族館プレス資料よりお借りしました)

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