アウクスブルクの人形箱

公開日 : 2008年08月09日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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『アウクスブルク』と聞いて何を連想されますか?学校で習った『アウクスブルクの宗教和議』?ドイツ通の方なら、世界最古の社会福祉住居『フッゲライ』を思い浮かべるかもしれません。

本日のテーマは、そのどちらでもない、『アウクスブルクの人形箱』というマリオネット劇場。

戦後間もない1948年、『長靴をはいた猫』の初演で幕を開けて以来、今日にいたるまで、グリム兄弟、ミヒャエル・エンデほか、各国童話作家の作品、さらにオリジナル作品の人形劇を上演し続ける、その名も『アウクスブルクの人形箱』という伝統ある劇場です。

他都市にもあるマリオネット劇場と大きく異なるのは、60年という長い上演の歴史に加え、この劇場で上演された作品が、次々とTV放映され、映画化されていること。そして、"恐竜ウルメル"や"猫のミケシュ"ら人気キャラクターのグッズも販売されるなど、文字通り全国区の人気を誇っていることでしょう。

さて、この人形劇の仕掛けは"あやつり人形"で、総勢15人のあやつり人形師の熟練技により、マリオネットが舞台を生き生き動き回ります。驚くことに、あやつり人形も舞台装置も、劇団オリジナルの手作り作品なのだそう。こうして、人形一体一体に吹き込まれた作り手の愛情と情熱は、人形を通して観客席のゲストにもひしひしと伝わります。

人形劇は、毎週月曜日を除くほぼ毎日、午後2回上演されており、チケットはひとり9〜11ユーロ程度。今年8月〜9月にかけては、『いばら姫』、『アラジンと魔法のランプ』、さらに、劇団旗揚時の初演作である『長靴をはいた猫』など、子供たち(と大人)に人気の演目が目白押しです。

数年前には日本初公演も挙行したという『アウクスブルクの人形箱』劇場は、アウクスブルク旧市街にほど近く、マリオネット・ミュージアム、劇団オリジナルグッズを扱うショップ、レストランも併設されていますので、上演前後の時間もゆっくり過ごせそうです。

詳しい上演プログラム、チケットのオンライン購入などは、上記公式サイトへ。

画像:子供たちのアイドル、"恐竜ウルメル"。『アウクスブルクの人形箱』より、快くご提供いただきました。

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