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オランダ人が本気を出した今年のシンタクラースの行事!!

カテゴリー:イベント・行事・お祭り / 文化・芸術・美術 投稿日:2017年11月22日


こんにちは!寒い寒い本格的な冬が到来しそうなオランダです。風邪引きさんもちらほら目にします。あぁ~、この暗い寒い冬が早く過ぎ去ってくれることを願ってやまない今日この頃です。でも時々このような秋晴れのきれいな天気を見ることもできます。

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さて、今年も再びスペインからやって来ました、シンタクラース!!シンタクラースについては過去にも何度か記事を書いていますのでそちらも読んでみてくださいね!
→https://tokuhain.arukikata.co.jp/eindhoven/2016/11/post_58.html
→https://tokuhain.arukikata.co.jp/eindhoven/2015/12/post_27.html


今年は去る11月18日にオランダに到着し、翌19日には私達の町にもやって来ました。シンタクラースと一緒にやって来るのが恒例のズワルトピット達。シンタクラースのプレゼント配りのお手伝いをするという役目を背負ってきます。<Zwartズワルト>というのはオランダ語で<黒>。我が娘もこのようにズワルトピットの真似をしてパレードに出かける準備OK!(笑顔のつもりが不敵な笑みに見えるんですけど・・・)
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シンタクラースが馬車で運河から町中心に到着するまで、市内の教会ではズワルトピット達が綱を使ったショーを見せてくれたり、子供達と一緒にダンスしたり歌を歌ったりと賑やかです。ほら、こんな感じでぶら下がっています。(笑)

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消防車も今日だけはプレゼントをぶら下げて出動!!人込みの中を進んでいくため、係の人達が、消防車が人の足を踏まないように何回も<この線の後ろに下がって~>と叫んでました。
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そしてシンタクラースが到着!!
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するとみんなで一緒に市役所に行ってそこでまたシンタクラースとお話したり、歌を歌ったりダンスしたりとお祭り騒ぎです。中心にいる赤いマントをご老公がシンタクラース。まず、市長がシンタクラースにご挨拶。そこであちらこちらから聞こえる<え、あの人が市長だったっけ?>という声。(笑)市長の威厳なんて全くありません。(笑)

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もともとシンタクラースというのは12月5日が誕生日で、その日に子供達にプレゼントを配るというちょっと<サンタクロース>に似た行事。シンタクラースもこんなにたくさんの若い子達に囲まれてまんざらでもないご様子。

シンタクラースは12月5日だけではなく、オランダに到着してからそれまでの2週間、子供達が寝ている間に彼らの靴にプレゼントを入れるというのも伝統の一つ。我が家でも子供達は寝る前に、シンタクラースの愛馬であるアメリコのためにリンゴやニンジンを靴に入れておいて、その代わりに朝起きたら靴の中に入っているプレゼントをもらうという習慣を楽しんでいます。

ただ、この時期になるといつも社会問題となるのが<Zwart piet discussie ズワルトピット デスクシー >。聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。いわゆる白人のシンタクラースを黒人っぽく見えるズワルトピットがお手伝いするという設定のため、過去の奴隷制度を思い起こさせると言って人権問題に発展しているのです。

この問題を最初に大きく取り上げた黒人の女性政治家が白人のオランダ人達によって脅迫めいた合成写真を送りつけられたり、去る11月18日にはシンタクラースが蒸気船に乗って到着する予定の町でのパレードの際にデモ抗議を行うために向かっていた抗議団体のバスを一般オランダ人集団が高速道路上でバスの前に車をわざと止めて、行く手を阻むという行動が起こされました。抗議団体に抗議するオランダ人集団の主張としては<子供達が一年に一回心から楽しみにしている伝統行事をつまらない政治的意図で台無しにするな、行き過ぎた差別意識を持つな!!>というものらしいです。警察も駆けつける大惨事にまでなりました。


実はこれ、事前に抗議団体の予定表を手に入れたオランダ人女性がネット上で呼びかけて起こした行動だそうです。<高速道路上で行く手を阻む>という行為のため、もし罰金を払わなければならなくなった時のためにと、50,000ユーロものの支援資金もオランダ全国から集めることが出来たとか。もちろん支援資金を出したのは彼らの行動に賛同する一般のオランダ人達。現在、この行動をした車の運転手達に罰金を払わせるかどうかが議論の中心となっています。普通なら迷わず<罰金、当たり前だろっ!>となるところですが、それがまだはっきり確定しないということなので、どうやら世論の意見が影響しているのではないでしょうか??普段は多様な文化にとても寛容なオランダ人ですが、最近では彼らの文化の良し悪しを少数派の外国人などが過度に評価して無くなってしまいそうな風潮にあるため、正直言って堪忍袋の緒が切れた、という感じでもあります。

そのような出来事を横目に、今年も子供達はシンタクラース、ズワルトピットの行事をとても楽しんでいます。町中の地区ごとの公民館に日にちを変えてシンタクラースとズワルトピット達が訪れるアクティビティも催されます。もちろん、小学校や幼稚園にもやって来ますよ!


世界中で様々なことが起きて、子供が夢を持てない世の中になりつつあるとよく言われていますが、このような伝統行事、文化を通して少しでも子供達が幸せを感じる世の中を作っていくことが子供を育てる大人の義務ではないかと思っています。

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ベッカーズ 絢嘉

オランダ・アイントホーフェン特派員のベッカーズ 絢嘉が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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名前:ベッカーズ 絢嘉

ベッカーズ 絢嘉

オランダ人男性との結婚を機に2007年にオランダに移住。一年半後、オランダ語国家試験であるNT2-2に合格。現在は家事や育児に奮闘する傍ら、おしゃべり好きを武器に現地の友達やママ友との交流を深めている。現地小学校や個人レッスンで日本語及び日本文化の講師をしたり、日本語補習校で代理講師を務めるなどとにかくじっとしていられない性格。オランダやオランダ周辺国の旅行情報や生活情報を面白おかしくご紹介します。お聞きになりたいことがあればコメントよりご遠慮なくどうぞ! DISQUS ID @disqus_L3yGOfHL7C

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