若手ダンサーフェスティバルで湧いたニューデリー!

公開日 : 2012年12月30日
最終更新 :
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 ヒンドゥー教の神様であるシヴァは踊りの大家でした。別名踊りの神様ナタラージャと呼ばれています。そういえばシヴァが踊っているモチーフをいたる所で見かけます。ヒンドゥーの神様の中には音楽の才能があった神様も多くいます。クリシュナは笛の天才でしたネ。いつも笛を手にしています。色々考えてみると,インド国民の大好きなボリウッド映画の中でも歌と踊りがはずせないですね。これも宗教色の濃い国民だからこそでしょう。

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 3人のダンサー(女性二人&男性一人)がソロを受け持ち,各ダンサーによってオーケストラ(と司会者は言いましたが4−5人の音楽家がステージにいました)伴奏が変化してきます。まさにおいしい所取りの豊富なメニュー。司会者が英語で楽曲の意味を説明したのでわかりやすかったです。

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 しかも!三大インド舞踊であるバラタ•ナーティヤム、オリッサ、カタックが一晩で見られるのはスゴイです。

 はじめのバラタ•ナーティヤム。素足の足の裏と手の裏を赤く塗って登場。どの舞踊にも通じて言えますが、とても表情豊かです。特に大きく塗ってある目の表情はまるでオペレッタの世界(?)インドの女性はなんて細い指をしているんでしょう?その手の細かい動き(象徴的な表現ムドゥラー)手のしぐさで喜怒哀楽を表現しています。鋭くかかとを打ち付けて痛くないのか?という私の心配もよそに、激しい動きの後に必ずビシッと決める微動だもしないポーズは圧巻でした。最後に天に向けて両手をまっすぐに掲げるポーズも感動ものです!

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 かなりシンコペーションの多い曲で、女性のボーカル、太鼓担当者も歌い、会場も湧いていました。高齢の女性がラップのような激しさを取り込んだ歌を歌っていたのも驚きましたが、複雑なリズムで頭の中で描いてしまう音符がおぼつかないのです。

 特にまだ若い男の子の踊ったカタックは鈴が151個も足首についているため、ステージにはマイクが鈴を拾うためだけに置かれてかなりのステップを披露していました。ムガル朝時代の踊りで宮廷の娯楽的要素が強かったらしく、どの角度から見られてもいいように意識をした踊りらしいです。あまり腕を伸ばさない、そして腰をかがめない、直線的な中に優雅さがただようという舞踊。

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 今日は一気に今まで見られなかったインド独特のシタールから始まってサーランギという弦楽器、太鼓のタブラー、現在のフルートの原型です。竹製横笛バンスリらの楽器に触れて有意義な一夜でした。

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