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インドインド/デリー特派員ブログ

「デリー」と「ニューデリー」をここでハッキリ!

カテゴリー:生活・習慣・マナー 投稿日:2007年7月13日

皆さんからよく受ける質問があります。


それは、「デリーに住んでいるって言ってたけど、ニューデリーは遠いの?」「インドの首都ってニューデリーだよねぇ?デリーとは違うの?」などというもの。
皆、デリーとニューデリーがごっちゃになっていたり、区別をどうつけていいのか分からないようです。


実際は、デリーとニューデリーは違う街ではありません。


「デリー」という、どこの州にも属していない行政直轄区があり、それがインドの首都デリーなのです。
そして、そのデリーの中にあるエリアのひとつが、「ニューデリー」と呼ばれています。


「ニューデリー」はデリーの中でも、イギリスの都市計画を基にした地区と、その南に広がる比較的新しい地区を言います。
「住む」という事に関して言えば、ニューデリーエリアはあえて東京にたとえるのならば、世田谷といった感じかもしれません。
つまり、ある程度以上の経済レベルの人が住む高級住宅地に当たります。
といっても、ところどころに低級住宅地やスラムもありますし庶民的なエリアもありますが、やはりデリー全体と比較すれば、お金持ちエリアです。


それに反して、「オールドデリー」と呼ばれる旧市街エリアは、まさに庶民の街。
おびただしい数の人がひしめきあって暮らす、歴史の古いエリアです。
ここでまた、あえて無理矢理に東京にたとえるならば、浅草でしょうか。(あくまでも無理矢理に例えているだけであって、実際はインドという国と日本は、同じ定規では比べようがありませんが・・・)。


cf01.jpg

写真:オールドデリー


ですが、ここで、なぜ外国人の間で混乱が生じるかというと、それにはいくつかの理由が挙げれます。

まずは、デリーに赴任する企業の駐在員など、仕事で来ている方は、特別な理由がない限り普通は「ニューデリー」エリアに住みますが、彼らはたいてい「ニューデリーに住んでいます」と言います。
すると、知らない人が聞くと「デリーとは別なのか??」となるわけです。


それから住所ですが、「デリーの中のニューデリー」というエリアのはずなので、住所は「NewDelhi 、Delhi、NDIA」となる気がするのですが、実際は「New Delhi 、INDIA」と、あたかも「ニューデリー」という別個の街であるかのような書き方をします。
ですので、やはり知らない人が見ると「あぁ、ニューデリーっていう名前の街に住んでいるのだな。
ん?じゃぁ、デリーって・・・?」となるわけです。


それから、旧市街の「オールドデリー」エリアですが、これが時々、ニューデリーエリアに対して単に「デリー」と言われる事があるんです。
ニューデリーに住んでいるような人がオールドデリーエリアに行く場合に「ちょっとデリーに言ってくる」などと言ったりします。
ですが、これもまちまちで、ちゃんと「オールドデリーに行ってくる」という場合もあるし、特に決まっていません。


また、更に混乱を招くのが地図。地図にはたいてい、インドの首都を「ニューデリー」と書いていたりします。
行政に関するような建物などもたいていはニューデリーエリアにある為なのかもしれませんし、理由は私も知りません。
また、ニュースなどでデリー特派員などが出る場合はたいてい、「インドの首都ニューデリーからです」と言ったりします。
これではまるで、「日本の首都、永田町からです」と言っているようなものなのですが、なぜかそういう言い方が外国では一般的。(もしかしたら何か、決まりがあるのかもしれませんが・・)。
すると「そうか、首都はニューデリーっていう街なのか」と、外国人にはインプットされる結果となります。


そして地図上でもオールドデリーエリアが、時には「オールドデリー」と書かれたり、時には単に「デリー」と書かれたりすることが、ますます混乱を招きます。


ですが、例えばムンバイやチェンナイやカルカッタなどのインドの他の都市の人に「どこに住んでいるんだ?」と聞かれた場合には、今度は逆に、たとえニュデリーエリアに住んでいたとしても、わざわざ「ニューデリーです」とは答えません。
まずは「デリーです」と答えますし、他の3大都市(ムンバイ・チェンナイ・カルカッタ)との都市比較をする場合も必ず「デリー」です。


このようにしてデリーとニューデリーというは常に、「なんだかよくわからない」事態になってしまっているのですが、「デリーという行政直轄区にニューデリーというエリアがある」というのが、正しいと言えます。


ちなみに私は、ニューデリーの中では比較的、庶民エリアと言える所に住んでいます。
ニューデリーの中でもかなり南端のあたりで、世界遺産のクトゥブ・ミナール(Qutub Minar)から割と近くです。
大家はシーク教徒、家の裏手にはイスラム教徒のたくさん住む低級住宅エリアがあり、「混沌」のインドそのままの様相を呈していて、面白いですよ。

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冬野 花

インド・旧デリー特派員の冬野 花が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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