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新鮮さ輝くタンザニアの「レア野菜」レポート

カテゴリー:ショッピング・雑貨・お土産 / レストラン・料理・食材 / 文化・芸術・美術 / 生活・習慣・マナー / 美容・健康・病院 投稿日:2018年8月28日

vendor.jpg

(野菜売りが集まる一角)


ダルエスサラームは何かと物価が高く、モノによっては日本の数倍も珍しくないですが、
国産農産物だけは格安で入手可能です。


野菜は新鮮さが命。スーパーの「それなり」な野菜に比べ、野菜の行商人の品ぞろえは鮮度
が別格です。自分の体力を使って売り歩くわけですから、価値の低いものを運ぶようなこと
はしませんよね。どの野菜も生き生きと輝いています。


大きなカゴに野菜を山盛り載せている売り手なら一目瞭然ですが、野菜を大袋に詰めて運ん
でいる人だと声をかけて聞いてみない限り野菜売りだとは分かりません。サンタクロースの
袋のように大きな古びた袋を手に持ち、頭に載せ運んでいる人がいたら、中身は新鮮野菜かも
しれませんよ。


日本では見かけないような珍しい野菜はスーパーでも売っていますが、地元住人を主な顧客と
する行商人は、さらにレア度の高い野菜を多く携えています。


今回は日本ではあまり見かけない珍しい野菜を、筆者の判断による「リピートしたい率」の
三ツ星ランク表示を添えてご紹介していきます!


―――


当地では葉菜類が豊富です。新鮮な青菜を見ると日本ではお浸しで食べたくなることが
多いかもしれませんね。でもアフリカではサッパリしたお浸しより、細かく刻んで油で
炒めてからじっくり煮込む方が他のおかずとの相性も良いようです。タマネギ+トマト
またはココナツミルクが基本の組み合わせです。


まずは葉野菜から始めましょう。


【ムナヴ/Mnavu】 ★★★
スワヒリ語で"ムナヴ"、英語では"African nightshade(アフリカン・ナイトシェイド)"と
呼ばれるこの葉菜は、ナス科の植物です。"Nightshade"は毒を持つ種類もあることで知られ
ていますが、これはビタミン・ミネラル豊富な食用です。クセのないまろやかな風味、太め
の茎と柔らかい葉が食感にコントラストを与えてくれる美味しい野菜です。

Greens.jpg

上の写真右がムナヴ、左は「チャイニーズキャベツ(Chinese cabbage)」と呼ばれる
からし菜風味の野菜。


Mnavuには、小さな白い花とつぼみがあちこちに付いています。そのまま調理します。
Mnavu flower.jpg


【クンデの葉/Majani ya kunde(下の写真上)】 ★
小豆やササゲにそっくりの味と風味を持つ豆が「クンデ」。この豆を使えば、タンザニアでも
あんこ、お汁粉、お赤飯が楽しめます。その葉は野菜として食べることもでき、それがこの葉
です。下茹でが必要で手間がかかる上、繊維が硬めの葉なので★は1つです。


※クンデ豆の写真や食べ方については『タンザニア料理・定番だけじゃない。あまり語ら
れない食材とメニュー』
へ!


Kunde, Methi.jpg

(クンデの葉(上)とメティ(下))


【メティ/Methi(上の写真下)】 ★★★
「フェヌグリーク」のことです。日本ではスパイス売り場に「フェヌグリークシード」が売ら
れていますが、生葉は入手困難ですね。こちらでは葉も売られています。
先端が丸い「涙形」の葉を持ち、ニガウリ(ゴーヤ)のような苦みとエキゾチックな風味が
あります。その独特の風味を生かして淡白な食材を合わせるのが良いでしょう。鶏肉と一緒に
サッパリ塩炒めにするのが筆者のおすすめです。


【ムチチャ/Mchicha】 ★★★
当地で最もポピュラーな青菜は間違いなくこれでしょう。トマトとの炒め煮が定番調理法で、
定食にはほぼ必ず付いてくるおかずです。クタクタに煮込んでトマトと一体化したムチチャは
とても優しい味がします。


「ホウレンソウ/Spinach」と紹介されることが多いですが「アマランサス」の葉です。
確かにホウレンソウのように馴染みやすい味なので代用可能です。アマランサスは日本では
「雑穀」としてタネが食べられているので、その名を知っている人は多いのではないでしょうか。
葉っぱも、春菊の5倍のビタミン、ホウレンソウの3倍のカルシウム等々と栄養価が高い野菜です。

青菜2種.jpg

(丸みのある葉(下)が「ムチチャ」、尖った葉(上)が「マテンベレ」。)


【マテンベレ/Matembele(上の写真上)】 ★★
ムチチャと同じくらいポピュラーなのがこの青菜。実はサツマイモの葉っぱ(sweet potato
leaves)です。葉っぱを収穫してしまってはサツマイモが育ちませんので、野菜として食べる
ために栽培した葉です。ハート型をしている普通のサツマイモの葉とは見た目が違いますね。
少し独特の風味と、ほのかにネトッとした舌触りがあります。


【カボチャの葉/ボガ/Boga/Pumpkin leaves】 ★
カボチャの葉と茎には細かい産毛が生えています。茎はストローのように空洞。煮込んだ
茎はフキのようなシャキシャキした食感で、茎だけ集めて食べても良いかも。葉の方はその
産毛が気にならなくなるまでしっかり煮込んでも、わずかにシャリシャリした食感が残ります。

Mboga.jpg
(ボガ/Boga/カボチャの葉)


他にもケール(Sukuma wiki)、フダンソウ(Chard)、キャッサバの若葉(Kisamvu)なども
よく食べられています。


【白ナス/White eggplantまたはWhite brinjal】 ★★★
大きな米ナスも普通のナスもありますが、白いナスもあります。ゴルフボールほどの大きさ
でラグビー形。皮も中身もクリーム色で、密度が高い身は煮込んでも普通のナスのように
トロトロにはなりません。そして苦みがあります。
町の食堂のおかずにも出て来るくらいポピュラー。小さいけどしっかりしていて食べ応えが
あるし、時々食べたいと感じさせるので★3つ。

white eggplant.jpg

Veggies marked.jpg
(輪で囲んだ野菜も、ナスのバリエーションなんですよ!
横に並んでいるオクラも人気があります。)


【ヘビウリ/Snake gourd】 ★★★
この得体の知れない野菜は初挑戦だったので一番短いものを選びましたが、それでも84㎝(写真)
あります。

Snake gourd.jpg

指で押すとヘンにブヨブヨしていたのは、中に空洞があったからなのでした。
皮もタネもそのまま調理可能。淡白なので何にも合います。厚めにスライスしてオリーブ
オイルでソテーし、タンザニア産モッツァレラチーズを使ったオムレツにして美味しく
いただきました。

Snake gourd cut.jpg


【ドラムスティック/Drum stick】 ★
その名の通り、太さも長さもちょうど「ドラムのバチ」サイズ。オクラを長く引き伸ばした
ようなミゾがあります。ガッチリ硬いこの野菜の正体はスーパーフードとして知られるモリンガ
の実のサヤで、写真のものは長さ45㎝前後です。


サヤはセロリのようにスジを取ることはできますが、硬いサヤと中身を完全に分離するのは
困難なのでそのまま調理し、口に残る硬い繊維を吐き出しながら食べる必要があります。
繊維を選り分けながら食べなければならず、じっくり味わう楽しみは邪魔されますが、柔ら
かい身自体はなかなか美味しいものです。煮込み料理に。繊維が煩わしいため満足感が低い
ので★1つ。

Mlonge, Curry leaves.jpg

(左からドラムスティック、カレーリーフ、そして??)


【カレーリーフ/Curry leaves】 ★
薄手ですがしっかりした葉を持つカレーリーフは、炒ったゴマのような香ばしい香りがします。
葉は細い枝からパラパラと簡単に分離します。インド料理によく使われるようですが、洋風煮込み
料理に入れてもよく馴染みます。穏やかな風味なので多めに入れても大丈夫。
基本的に、食するというより風味付けのための食材なので★は1つ。


【??】 ★
訊いたけど名前を忘れてしまった野菜。かなり大きいものもあり、写真はまだまだ小さい方。
表面がガリガリしていて、どのようにして食べたらよいかちょっと想像がつきません。


スライスするとサクッとした手応えで、シャープな切り口がクリスマス飾りのように綺麗! 
サッパリした味だったので、そのまま挽肉と一緒に味噌炒めにしてみたのですが、尖った部分は
取り除いた方が良さそうです。調理をしても「ガリガリ感」が残るので。

スライス.jpg


【ティンドラ/Tindora】 ★
味はキュウリに似ていながら、パリパリに身が締まっていてしっかりした食感の小さな野菜。
和名では「ヤサイカラスウリ」と呼ばれています。「味はキュウリ」なので悪くないのですが、
キュウリの約3倍という値段の価値は見いだせないため★は1つです。

Habib pepper.jpg

パリパリしたその歯応えから、筆者はみじん切りにしてピクルス代わりに卵のサンドイッチ
に混ぜたり、スライスしてサラダにしました。試しに煮てもみましたが、それでもなお
しっかりしていてトロっと柔らかくなるようなことはありませんでした。


熟すとタネの部分がオレンジ色になるようです。
オレンジ色になった部分は若干酸味が発生し、ヌメッとした舌触りになっています。

Habib pepper cut.jpg


【キュウリ/Tango/Cucumber】 ★★★
こちらで最も一般的なキュウリは、直径5~6㎝ほどまでに育ち過ぎた日本のキュウリのように
見えます。味も散漫だしタネも硬く熟してきているので、取り除いた方が口当たりが良くなり
ます。


代わりに筆者が好んで買うキュウリは、長さ10cm程度のこちらのタイプ。一切タネが気に
ならないうえ、キメが細かく繊細な食感が大変美味しいキュウリなのです。皮は苦いので
剥いて食べます。最初は写真左のように白っぽいですが、日が経つにつれ皮が黄色くなる
ので古びて見えますが、身にハリがあればまだまだ新鮮です! 

Cucumber.jpg   Cucumber 2.jpg
(日が経つとだんだん黄色味を帯びてくるので古いと思いきや...。)


これからも随時、レア野菜情報や写真を追加していきますので時折覗いてみてくださいね!


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西東 たまき

タンザニア・ダルエスサラーム特派員の西東 たまきが現地からアフリカ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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タンザニアタンザニア/ダルエスサラーム特派員
名前:西東 たまき

西東 たまき

2012年より東アフリカ・タンザニアのダルエスサラーム在住です。インド洋に面した港を備え、アフリカ内陸へ向かう経済の玄関口。発展に向かってパワフルに変わりながら新旧の入り混じる街・ダルエスサラーム。外国人として、会社員として、住民として…様々な側面から垣間見るダルエスサラームをレポートします。 DISQUS ID @disqus_LXBQSe0CAe

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