タンザニア時間・スワヒリ時間の数え方

公開日 : 2017年09月19日
最終更新 :
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(時計の写真:おやっ?と何か気付きませんか? 文字盤の数字が違いますね。その理由は本文に!)

外国に行ったら、最低限覚えておきたいその土地の言葉というものがありますね。

基本的な挨拶や、ある程度までの数の数え方などがその例です。

スワヒリ語の場合、5までの数字を覚えてしまうと曜日も簡単に覚えることが出来てしまい

ますよ。

今回は、スワヒリ語による「曜日の名前」と「独特の時間の表し方」にフォーカスします!

●●●数字と関係?! スワヒリ語で表す曜日

一週間を何曜日から始めるかについては文化や言語などによって違いがありますが、

スワヒリ語では土曜日を週の初日としています。

まずは、スワヒリ語の数字を1から5まで挙げましょう。

1 Moja(モジャ)

2 Mbili(ンビリ)

3 Tatu(タトゥ)

4 Nne(ンネ)

5 Tano(タノ)

次はスワヒリ語の一週間を挙げます。カタカナの後ろのアルファベットは省略表記です。

土曜日 Jumamoshi(ジュマモシ、J'Msi)

日曜日 Jumapili(ジュマピリ、J'Pili)

月曜日 Jumatatu(ジュマタトゥ、J'Tatu)

火曜日 Jumanne(ジュマンネ、J'Nne)

水曜日 Jumatano(ジュマタノ、J'Tano)

木曜日 Alhamisi(アルハミスィ、Alhm)

金曜日 Ijumaa(イジュマー、Ijum)

"Juma(ジュマ)"が繰り返されているのにお気付きでしょう。

「週(week)」にあたるスワヒリ語です。

さて、土曜日から水曜日までの呼び名の中に1から5までの数字の音が入っていると思い

ませんか? 土曜日を週の初日とし、土曜日から数字をカウントする形になっています。

つまり、Jumamoshi(月曜)の"moshi"はmoja(1)に、Jumapili(火曜)の"pili"は

mbili(2)に通じるし、その後は数字の3、4、5が丸ごと入っていますね。

そのため、次のような省略表記も可能になります。

土曜日 JM

日曜日 J2

月曜日 J3

火曜日 J4

水曜日 J5

木曜日 AL

金曜日 IJ

曜日の表記に数字を使うのはとても目新しく感じます。

金曜日"Ijumaa"には「集まる」という意味がある通り、イスラム教徒にとって金曜日の

礼拝は普段に増して特別なものになっています。

ちなみに月名は英語の音をスワヒリ語風にした表記になっています。

カッコ内に記した英語の月名と比べてみてください。

1月 Januari(January)、Mwezi wa kwanza

2月 Februari(February)、Mwezi wa pili

3月 Machi(March)、Mwezi wa tatu

4月 Aprili(April)、Mwezi wa nne

5月 Mei(May)、Mwezi wa tano

6月 Juni(June)、Mwezi wa sita

7月 Julai(July)、Mwezi wa saba

8月 Agosti(August)、Mwezi wa nane

9月 Septemba(September)、Mwezi wa tisa

10月 Oktoba(October)、Mwezi wa kumi

11月 Novemba(November)、Mwezi wa kumi na moja

12月 Desemba(December)、Mwezi wa kumi na mbili

都市部では英語名に準じた言い方で通じますが、地方へ行くと「Mwezi wa+数」で

始まる言い方でないと通じない場合があります。"Mwezi"は月(Month、Moon)のこと

ですので、「〇番目の月」という表現になっています。

●●●スワヒリ時間の数え方

現地の言葉で時間も分かるようになると、さらに便利ですよね。

タンザニアを訪れたら是非体験してみたいのが「スワヒリ語の時間表現」です。

私たちの常識では、新しい一日は夜中0時から始まります。

しかし、スワヒリ語では夕方6時から一日のカウントが始まるのです。

午後7時から順に1時、2時、3時と数えていきます。

例えば、2時とは私たちにとっての8時、6時は私たちにとって12時のことです。

タンザニア人がスワヒリ語で「10時(saa kumi、サア・クミ)」というとき、私たちの

時計は4時を指しているはずです。

スワヒリ語で「○時」と言うには「saa(サア)+数字」のフレーズを使います。

"saa"は時間を表す単位であり、「時計」のことでもあります。

swahili timetable.jpg

(市内の公共施設の開館スケジュール表。英語とスワヒリ語では時刻を表す数字が違って

いますね。)

かといって、街で目にする時計の文字盤はスワヒリタイムに則った表示になっているわけ

ではありません。私達が見ているのと同じ時計で、針が3時を指していれば換算して「9時

だ(saa tisa、サア・ティサ)」というのです!

もし、「スワヒリタイム」に則した文字盤の時計があったら面白いなあと思うなら、

ユニークな雑貨を製作・販売している『Afri Craft』へ行ってみるとよいでしょう。

12と6の位置が逆になった「スワヒリ時間式文字盤の時計」を手に入れることが出来ます!(タイトル写真参照)

筆者

タンザニア特派員

西東たまき

2012年より東アフリカ・タンザニアのダルエスサラーム在住です。様々な側面から垣間見るダルエスサラームをレポートします。

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