タンザニア発・新進オーガニックブランド『Matila Organics』
今回は、ダルエスサラームにも着々と広まるオーガニックムーブメントの一端を担う新進
ブランド『Matila Organics』を取り上げましょう。
地元の農産品をプロモートしたいと、国連などの国際機関で働いて来た女性がキャリアを
転向し、1年前に一人で始めたのが農産品販売ビジネス"Matila Organics"。現在の主力商品
は、オーガニックの生ハチミツ(Raw honey)とココナツオイルです。
日本ではまだあまり知られていないようですが、タンザニアは多量のハチミツの生産が見込
まれています。"Tabora(タボラ)"、"Kilimanjaro(キリマンジャロ)"など、産地名で
売られていることが多く、それぞれ異なる風味が楽しめます。タンザニア北部・アルーシャ
(Arusha)地域で採れる薬効の高い、希少な「針なし蜂(stingless bee)」のハチミツには、
まろやかな酸味がありました。
リサイクルのワインボトルに詰められたバージンココナツオイルは水のように透明...。
下の写真左側の瓶は人気商品の一つ、カシューナッツミルクです。
そう、"3R(Recycle:再利用、 Reuse:再使用、 Rethink:再考)"をモットーとするMatila
Organicsでは、オイルやミルクを入れるのにリサイクルのワインボトルやジャムの瓶を使って
います。
(再利用を待つ回収済ボトル。)
この他、シード(ゴマ、パンプキンシードなど)やスパイス、お茶などの取扱いもありますが、
中でもピーナッツバターならぬカシューナッツバター(下の写真・中央の丸いパッケージ)は
トーストにぴったり。カシューナッツもタンザニアの名産品なのです(とはいえ、あいにく
そう安いものではありません)。マサイ独特のスパイスをブレンドした健康茶もあるんですよ!
タンザニアには薬草治療の伝統がありますが、外国人はなかなか手を出しにくい地元のハーブ
薬を、モダンなパッケージで分かりやすく紹介していきたいとのことです。
ジュエリーボックスをイメージした箱には、当地では高価なウズラの卵が収められています。
パイナップルの葉などの繊維を使った手漉き紙で出来たこの箱は、障害者に訓練と雇用を提供し、
メタルやガラスの廃品をリサイクルしてアート製品にしてしまう、ダルエスサラーム市内の工房
『Wonder Workshop』製。留め金のシンプルなメタルワークにも注目です!
Matila Organicsの製品は、毎月最終土曜日にオイスターベイ(Oysterbay Shopping Centre)で
開かれるファーマーズマーケット(Farmers Market)などで入手可能です。
毎月末の土曜日にダルエスサラームに滞在するなら、是非覗きたいファーマーズマーケット
筆者
タンザニア特派員
西東たまき
2012年より東アフリカ・タンザニアのダルエスサラーム在住です。様々な側面から垣間見るダルエスサラームをレポートします。
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