不朽の名作フローラ・ダニカ~ロイヤルコペンハーゲンの食器~

公開日 : 2013年05月29日
最終更新 :
DSC_0168_f.JPG

たいへんご無沙汰してしまいました。皆さん、いかがお過ごしですか?

さて、今回はロイヤルコペンハーゲンの不朽の名作「フローラ・ダニカ」を紹介させていただきます。

多くの物が大量生産されている世の中ですが、時折、「本物の職人芸」に圧倒されたり、身震いすることってありますよね?

ロイヤルコペンハーゲンの「フローラ・ダニカ」は、まさにそれ。一見の価値ありです。

まず強烈なのは、そのエピソード。「フローラ・ダニカ(Flora Danica) 」は、「デンマークの花」を意味します。18世紀、王室がデンマークの植物図鑑の下絵を描いた絵付師Johann Christoph Bayerに、ロシアの女帝エカテリーナ2世への贈り物として、全植物を食器に表現するように依頼したのが、このシリーズです。彼は食器に植物を描き続け、12年間でその視力を失ってしまったそうです。

エカテリーナ2世の死により製作が中止され、1802点の完成品が残されました。尚、盗難・損壊などを受け、現在残されているのは約1530点だそうです。

作品はこちら。蓋付カップと...鍋...?

DSC_0169.JPG

蓋付の深皿。そして、魚用のお皿...?ちゃんと蒸気が出るように、蓋にたくさんの穴があります。取っ手部分がリアルな魚なのが、非常にシュール...。

DSC_0162-002.JPG
DSC_0171-f.JPG

さらに、シュールなのは、草、根っこ、きのこ等...。この地味さが、逆に派手です。笑。

なお、今までの写真はすべて、クリスチャンボー宮殿(Christianborg Slot)に展示されている作品です。

P3140544.jpg

また、ローゼンボー離宮(Rosenborg Slot)にも展示されています。こちらの写真がローゼンボー離宮のフローラ・ダニカ・コレクション。

ちなみに、市場での販売価格を見てみたところ...カップ等の小さなもの1セットで約20~30万。中型では400~500万円なんてものもありました。でも、そりゃ、そうですよね。頷けます。

ロイヤルコペンハーゲンの最高峰フローラ・ダニカ、デンマーク訪問の際には、ぜひご覧くださいませ!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。