クセの強い食べ物

公開日 : 2011年08月31日
最終更新 :
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久しぶりに「食」の話題。

デンマーク料理は基本的にニュートラル。日本人にとっては、わりと食べやすいと思います。

けれど、むずかしい味の食べ物もあります。今回はそんなクセの強い代表的な食べ物を2つ紹介させていただきます☆

まずはコレ。写真をご覧ください!この真っ黒なお菓子、何だと思いますか?これはデンマークでは「ラクリス(Lakrids)」と呼ばれるお菓子。甘草の根っこのエキスを抽出してつくられたお菓子です。

デンマーク人は小さな頃からラクリスを食べて育っており、ラクリスは国民的に大人気。けれど、「真っ黒」という見た目の強烈さに負けず、味もけっこう強烈です。

デンマークでは「典型的なお菓子の1つは、ラクリス!」というくらいラクリスはなくてはならないお菓子。スーパーに行けば、お菓子のコーナーにずらりとラクリスが並んでいます。しかも、色んな種類。ハードキャンディー、ソフトキャンディー、グミなど、その形はさまざまです。味にも、塩味、スウィート味、チリ味などさまざまな種類があります。まぁ、ベースの味は全部ラクリスですが。

左は柔らかくて少々甘めのラクリス(最初の写真でお見せしたのは、これを開けたもの)。真ん中はフィンランドのブランドのラクリス・ミックス。フィンランドのラクリスは、デンマークでも人気です。また、右はパイプの形をしたラクリス・パイプと呼ばれるもの。甘めです。

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ラクリスの味というのは、なんと表現したらいいのかわかりません。ちょっと薬っぽいです。甘草は漢方にも使われているのだとか。

私はもうラクリスの味に慣れてしまって、うまく説明できないので、ここで私が日本の友達にラクリスを食べさせたときのコメントを紹介します。「仏壇をまるめて、凝縮して、タンスの隅っこに置いたような味」だそうです。笑。

日本人にはたいてい不評で、まずすぎて飲み込めないという人もいます。私も最初ラクリスに遭遇したときは吐き出しましたが、今となっては普通に食べています。クセのある味が、だんだん癖になるんです。←慣れとは凄いものです。でも、あれば食べる程度で、積極的にスーパーで買うほど好きではありません。

下写真のように、高級ラクリスもあります。このブランドの直営店は2店舗(ボーンホルム島に1軒、チボリ公園内に1軒)しかないのですが、街のデパートやお洒落なお菓子屋さんでもこのブランドのラクリスが販売されています。また、右写真の謎なものは、甘草の根っこ。高級な感じで販売されているので、つい買ってしまいましたが、要はしゃぶってオリジナルのラクリスの味を楽しむという感じ。エンターテイメントとしては良いですが、味わいを楽しめるかどうかは不明です。

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食べやすいのは、スーパーで売っているラクリス。スウィート味から試すと良いと思います。そして、ラクリスの味に慣れてきたら、ぜひサルミアク(Salmiak)という塩味に挑戦してください。これぞ、ラクリスの味!です。ラクリス好きは塩味にハマルと思います。

デンマークでは、ラクリス入りチョコレートやラクリス味のアイスなども販売されています。しかも、本当に大好きでそれを買う人がたくさんいます。(これは日本人には謎な現象です。なぜ、美味しいものをわざわざ妙な味にするのか...。)

そして、最後にもう1つ。デンマーク人の大好物で、外国人に不評なのは、レバーペースト(leverpostej)です。私はラクリスはしばらくして慣れましたが、レバーペーストだけは何度挑戦してもダメです。...まずい!臭味がイヤッ!なのです。

スーパーではこんな感じでパックに入って売っています。主流は豚肉のレバーペーストですが、鶏や牛のレバーペーストもあります。

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通常、デンマーク人は茶色のライ麦パンにレバーペーストを塗り、テーブルビート・ベーコン・きゅうり又はピクルスをのせて食べます。私は何度か挑戦しましたが(高級なレバーペーストも挑戦しましたが)、そのたびにオエッ。トイレに駆け込んで吐くことになり、どうしても身体が受け付けません。なので、私にはレバーペーストを美味しいといって食べるデンマーク人が全く理解できないのですが、子どもの頃からレバーペーストで育っているデンマーク人的には、外国人がなぜレバーペーストを食べられないのか、さっぱり理解ができないようです。

というわけで、皆さん。デンマークに来たら、ぜひ1度はラクリスを試してみてください!内臓系がお好きな方は、レバーペーストもぜひ!これぞ、デンマークの味。もしこの2つがの味が大好物になったら、あなたも「デンマーク人」です^^☆

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