ドイツの1月の風物詩:外に放置されるクリスマスツリー
こんにちは。
ケルン特派員の新井です。
長いクリスマス期間を終え、すっかりドイツも普段通りです。
ケルンは2月8日のカーニバルに向けてわさわさし始めていますが。仮装している人をちらほら見かけます。
クリスマス期間の1月6日以降になると、ドイツではそこかしこで見かける光景があります。
それがこちら。
使用済みのクリスマスツリー
ドイツではクリスマス直前にもみの木を買い、クリスマスツリーにするのが主流です。
毎年安定してよそ2400万〜2500万ものもみの木がクリスマスツリーとしてリビングに飾られ、
3人以上の家庭の80%がもみの木を購入するそうです。
この伝統は減少傾向どころか、若いカップルが率先してもみの木を買っています。
プラスチックなんて味気ない!貧乏くさい!と友人たちは言っています。
そして何よりもみの木の香りが素晴らしいのだそうです。
夫の会社では毎年同業他社を呼んでクリスマスパーティを開催し、もみの木をプレゼントしています。
一昨年は見込み数を超えてもみの木を欲しがる方がいて、不満噴出!
もみの木をもらうために来たんだから遅れてもいいから届けて欲しいと怒っていました。
もちろん夫側のミスではありますが、それだけもみの木のニーズは高いのです(木は2日ほど遅れて届けました)。
去年はこの失敗を経験に、多めに発注してことなきを得ました。
サイズは150cm〜175cmくらいのニーズが増加しており、8〜12年ほどで出荷されます。
値段はAldiなどの激安ディスカウントショップだと、このサイズでたったの15ユーロほどで買うことができます!
もちろん質の高いもみの木だと50ユーロを超えます。
購入されるもみの木のうち88〜90%はすでに伐採されたものです。
たった12%のもみの木が鉢に植えられた状態で販売されています。
当然90%のもみの木は枯れてしまいます。
そしてクリスマス期間が終えると、上記の写真のように粗大ゴミとして捨てられます。
環境大国のドイツがこんな資源の無駄をするの?!とびっくりしましたが、
このもみの木は家畜の餌として再利用されるそうです。
また火力発電に利用されるとも聞きました。
とは言っても毎年クリスマスツリーを買うのは面倒臭いからプラスチックのでいいや
と思ってしまうのは日本人故でしょうか。
今年のクリスマスは頑張ってツリーを飾ろうと思います。
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