もうすぐ始まるラマダーン月について

公開日 : 2015年06月09日
最終更新 :
筆者 : カサ

次の新月からラマダーン月が始まります。

モロッコ在住外国人の間では6月18日と言われていますが、モロッコの人々は毎年始まる前日くらいにラマダーンは明日から始まるのだと認識しているようです。

ラマダーンは終わる日も、その日、その時にならなければはっきりと分からないようで、昨年は終わると思っていた日に終わらず、もう1日延長しました。

これは月を目視で確認しているから、その時にならなければ分からない、ということらしいです。

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私が気付いた注意事項を少し。

ラマダーンが始まると、サマータイムは元のGMT時間に戻ります。日本との時差は-8時間から-9時間へと戻り、ラマダーンが終わるとまたサマータイム時間に戻ります。

以下、在モロッコ日本国大使館よりサマータイム一時中断のおしらせ。

6月14日(日)の午前3時にサマータイムが一時中断いたします(14日(日)の朝に目覚めるとサマータイムが一時中断しているということになります)。

 ※6月13日(土)から14日(日)にかけて日付が変わる夜中の間に、1時間、時計の時刻を戻してください。

 ※6月14日(日)の午前3時が午前2時となり、日本との時差が8時間から9時間となります。

普段はお酒も購入できる場所でも、ラマダーンの3日前くらいからお酒は店頭から姿を消します。ビールやワインなどを買い溜めするんだ、と言っている外国人をこの時期よく見かけます。

ラマダーン中の断食は旅行者や外国人、イスラム教徒以外はやらなくてもよいのですが、外出時の飲食は控えられるのなら、控えた方が良いと思います。イスラム教徒は全く飲食ができないというわけではなく、病気の人や、高齢者、妊婦、授乳中の人、生理中の人、子供などは断食はしません。絶対に飲み食いしてはいけないという訳でもないのですが、訪問先の国、文化、しきたり、宗教を尊重して、公の場所では食べ飲みしないようにしてはどうかなと思います。断食は身体に良いことも科学的に証明されているとか。もちろん、旅行客や外国人客が多いレストランやカフェなどでは日中も飲食ができるみたいです。

断食が明けるマグリブのお祈りの時間の前には、家路を急ぐ車の運転が荒くなるらしいです。19時ごろ。この時間帯は色々気を付けてください。

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断食が明けた朝食(フトール)の時間帯、街から人気がなくなるそうです。19時半ごろ。この時間帯も色々気を付けてください。

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朝食をとり終わった人々はモスクや繁華街へ繰り出し始めます。深夜遅くまで、モロッコモールなどの商業施設も営業しています。街はまた大変込み合うので、この時間帯も色々気を付けてください。

気を付けることばかり書き連ねてしまいましたが、ラマダーン月とはイスラムでは神聖な月なのです。断食だけではなく、家族で集まるきっかけになる月。老いも若きも、富める人も貧しい人も、王様も一般人も、みんな同じようにお腹を空かせ、同じように過ごします。年に1時期、普段忘れてしまいがちなことを、改めて思い出させてくれる時。断食と聞くと、修行僧のような大変そうなイメージを思い浮かべる方が多いと思いますが、私自身はそれほど大変でもないと思っていますし、少し痩せられて、色々考える時間を持てて、考えるきっかけも得られて、今ラマダーンを前にして、もうすぐ始まるラマダーンは楽しみだったりします。

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