カナダからペニーが消える・・・

公開日 : 2013年03月05日
最終更新 :
筆者 : ハナ

カナダのお金で消費者の嫌われ者と言えば1セント硬貨(ペニー)でしょう。貨幣価値は日本の1円程度(1カナダドル=100円でざっくり計算した場合)で、おつりでもらった日には次に使う機会がなかなかなく、財布にたまる一方でおじゃまむしになってしまいます。

ですから、カナダではおつりでもらったペニーをレジの前のドネーションボックスやチップトレイに入れたり、例えおつりをもらって持ち帰ったとしても、すぐに財布から出し、貯金箱みたいなものに入れたりして、極力手元に置かないようにしている人が多いのです。

外を歩いているとよくペニーが落ちています。落ちていても誰も見向きもしないペニーがなんとなくかわいそう。

そんな中ついに、2月4日からカナダ造幣局はペニーの流通を止め回収を始めました。そもそも1セント硬貨を作るコストが1.6セントもかかっていて、赤字を抱えるカナダ連邦政府が歳出抑制措置の一環として嫌われ者のペニーの廃止を決定しました。すでにペニーの生産は昨年5月で終了しているので、徐々にペニーが消えていくことになります。

今後、店舗での支払い請求額が0セントか5セントへ切り上げか切り下げられます。つまり、1~2セントは0セントに切り下げ、3~4セントは5セントに切り上げ、6~7セントは5セントに切り下げ、8~9セントは10セントに切り上げられます。例えば、レジでの合計が1.99ドルだとすると支払額は2.00ドルに、20.02ドルだと20.00ドルになります。

コンビニで1.29ドルの飲み物を買ったのに1.30ドル請求されても怒らないように。ちなみに現金での支払いのみ有効ですので、クレジットカードやデビットカードでの支払いでは適用されません。

カナダに来てペニーを手に入れたら、記念にとっておくのもいいかもしれませんね。

2013-03-03 penny.jpg

生産が終了し回収が始まったペニー。

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