ゼネストの行方(12月19日)

公開日 : 2017年12月19日
最終更新 :
筆者 : 相川知子
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@funnyprolta

今日も一日 国会にて年金改革を通したい政府与党派と、その反対派=前政権派が審議を始める少し前から審議中5時間ほど

暴動が起こりました。

これらのようにデモを行うのは、まあ主張でいいと思うんですが。。。

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@funnyprolta

先週のように機動隊が出て大変なことにやっぱりなりました。

こちらはアルゼンチンのCANAL 13 のテレビですが、ほとんどのチャンネルが同じような映像ですし、途中記者たちが

催眠ガスをあびて苦しくなったり、それからTNのジャーナリストとモービル伝送機が襲われて大変だったらしいです。

しかも敷石を壊して投げているのです。金槌もっていって、デモなので、単なる計画建ててあります。

警察側も、暴動派も負傷者をかなり出したのですが。。。

これを見て、世も末と思い、気分を害した人達多く、

さらにこの月曜日 最後の授業だったり、テストだったりが中止になり、二月に持ち越されたり。。。

12時からのゼネストが午前10時半CGT労働連盟から決定がだされ、ただし、これは義務ではなくそれぞれの組合の判断にゆだねる、ということで交通機関は現在動いているのはみなの帰宅を保障する、その後は12時間のストに入る、と、基本 交通機関が麻痺することになり、さきがけて

飛行機のフライトは午前中からキャンセルされ、特にアルゼンチン航空とLATAM航空は完全となり、乗組員、空港従業員すべてストとなりました。

結果的には地下鉄は21時終了となりましたが、バスは深夜終了のはずがストが迂回されました。

また電車も同様、明日の朝8時から再開となりました。

しかしながら、地下鉄がないので、かなりバスは混むと思います。また、道路も

さらに中心街は交通遮断があるのは必須だと思われます。さらにサンデードライバーならぬ、ブエノスアイレス市は明日はフリーパーキングを保障したので、自家用車で出てくる人も多いでしょうからさらに道も混むでしょう。

特別な用事以外は、うちにいたほうが安全のためにも精神衛生のためにも、懸命だと思います。

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@funnyprolta

さて今回日本人のお友達談では、

1)お買い物で、フロリダ通りにいたのに、帰ることになり、そして乗ったバスが迂回して大変だったが、夕方前に家にたどり着いた。

2)明日の朝ウスアイアに行こうとしたのに、明日19日はお昼までフライトは絶対ないし、再開しても四時間は飛ばない。

さらに多くの人が振り替えし、既存の客はいるし、一体いついけるんだろう、二日止まって次はカラファテ行く予定。。。

地方から来て取ったブエノスアイレスの宿がオベリスコの近くで、今日は目の前を多くの人が通り、怖くて外に出られなかった。

3)明日は出勤でパレルモ地区から市内を横断しないといけない。。

でも、バスはあるけれども、時間かかるし、何かあったら怖いし、家にいよう。

4)普段出入りが多い、プエルトマデロ地区、今日は車も人通りもほとんど見なかった。。。

ということである程度影響は出ていました。

そうです。

ただ、パレルモ地区や、ベルグラーノ地区、またはその間の行き来程度なら問題ないですけれどもね。

なお、明日のゼネストで、て閉店する商店もあると思いますが、バスがあるので皆さん何とか来るのでしょう。

在住の方も、上記のように旅行でアルゼンチンに来るとなるとゼネストの場合はフライトがなくなりますので

注意した方がいいでしょう。また宿泊するホテルも考えたほうがいいでしょう。

ちなみにパレルモ地区から中心街まで地下鉄が動いていれば乗れば15分で行くので便利ですので、最近はセントロ地区にこだわらなくても多くの滞在オプションがあります。

すなわち、セントロ地区の オベリスコ付近、コリエンテス大通り、5月広場、5月大通り、国会議事堂付近

そして医学部付近から中心街付近ですね。

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今日の国会議事堂付近と違って、パレルモ地区は天国でした。

PLAZA ITALIAイタリア広場から800mほどTHAMES通りを行くとパレルモソーホーに出ます。

中心街のホテルの人もせめて、パレルモ地区に宿を構えていればフライトがない間も、デモの間も楽しめたのにねーと

残念がっていました。

それから、基本、この年金改革に反対のこれは市民デモが鍋デモ カセロラッソといいますが、

始まりました。

家で使う鍋、そしてお玉などを使って、たたくのです。。

これが抗議ですね。結構なことです。暴動はもういやです。

いまだ審議が国会で続き、決選投票は19日朝になるそうです。

そしてゼネストは19日正午までです。公共機関もすべてこれに遵守します。

この結果によってはどうなるでしょうね。

政府側は三か月待ってくれれば滞在債務の高い利子を解消し、また、インフレにうまく適応できるし、物価も

あげなれば、借款を先に返すから、待ってくれ、結果的に、最終的には特になる上乗システムなのだからと呼びかけていますが、3か月辛抱するのに、このクリスマス、年末、新学期の物入りの時期にやはり無理だと老人派は主張しています。

多くの市民も年金受給者にサポートをしているようです。

こんな感じなので、アルゼンチンの政治は頭通りのなかなか計算通りにいかせるのは大変のようです。

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筆者

アルゼンチン特派員

相川知子

1991年よりブエノスアイレス在住。スペイン語とラテンアメリカが大好き。アルゼンチンのことを日本に周知がライフワーク。

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