タンゴ・オペリータ「ブエノスアイレスのマリア」*Centro Cultural;Borges
〈Centro Cultural;Borges〉に行きました。
アルゼンチン生まれの偉大な作家、ホルヘ・ルイス・ボルへス(Jorge Luis Borges)。
彼の功績を称えて設立された財団が運営する文化会館です。
ここでは、タンゴ、フォルクローレ、フラメンコ、ミュージカルなどなど
様々なタイプの芸術・芸能を楽しむことが出来ます。
私たちも毎月のように足を運んでいるのですが、
今回は、あのピアソラのタンゴ・オペリータ(タンゴの小オペラ)、
「ブエノスアイレスのマリア/María de Buenos Aires」
が上演されました。(オーケストラと歌のみ)
☆Centro Cultural;Borges/イベントカレンダーより転載。
タンゴを学ぶ私としては、アストラ・ピアソラの代表作とも言えるこのオペリータを
CDではなく生の演奏で一度は聴いてみたかったのです。
しかも、本場ブエノスアイレスで!
「Yo soy María de Buenos Aires...」というフレーズから始まる
あまりにも有名な曲は、様々な国籍・ジャンルの歌手が歌っているので
タンゴファンではない人も、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
☆Milvaが歌う、マリア・デ・ブエノスアイレス(ブエノスアイレスのマリア)。
120ペソの席を予約したのですが、
この日は建国200年を祝って、特別価格の70ペソでした。ラッキ〜♪
バンドネオンの響きに乗せて、語り手である小悪魔が、
今はもういないブエノスアイレスのマリアを呼び寄せる場面から
このオペリータは始まります。
幼子マリアは、たったの7日間で成人してしまった・・・とマリアの生い立ちを語る小悪魔。
私程度のスペイン語理解能力では
小悪魔の台詞を理解するのは難しいかな〜と思っていたのですが、
詩を朗読するように台詞を言うので何とか大丈夫でした。
スペイン語の勉強(聞き取り)にもいいかも?
そして、蘇ったマリアの陰が身ごもる第2部。
マリアは、その生い立ちゆえに「忘却の女」として描かれていますが
そのマリアを、ただひたむきに想う雀のポルテーニョの歌声があまりに切ない。
そしてマリアの陰が産み落としたのは、もう一つの幼子マリアだった・・・
という場面で幕は閉じるのです。
マリア役の女性歌手の歌声も、マリアに恋する雀のポルテーニョの歌声も、
それはそれは美しく響き、涙を流す観客もいたほどでした。
ところで、この〈Centro Cultural;Borges〉は
いつもたくさんの観光客と、地元のミドルクラス、ハイクラスの人たちで賑わう
Galerias Pacifico というデパートに併設されているのですが、
このデパートの天井の美しさは、一見の価値あり。
ショーとお買い物、どちらも楽しむことが出来ます。
▲この場所で記念撮影する人多し。私も!(なんだかスカした顔になっちゃいましたが...)
*
〈Centro Cultural;Borges〉
住所*Viamonte と San Martin の角にあります。
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