ユネスコ世界遺産:プレジュメル要塞教会へ

公開日 : 2017年08月28日
最終更新 :
筆者 : T&O

ユネスコ世界遺産に登録のプレジュメル要塞教会

トランシルヴァニア地方には中世時代に600もの要塞教会がありました。現在はその半分が残り、その内の7つの要塞教会がユネスコ世界文化遺産の「トランシルバニア要塞教会群」に登録されています。今回、ご紹介するプレジュメル要塞教会は1960年から1970年の間に13世紀当時の建築に復元され、1999年にはユネスコ世界遺産に登録されました。

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プレジュメル要塞教会はブラショフ市から約15㎞に位置し、ルーマニア・トランシルヴァニア地方にある要塞教会です。13世紀の頃にルーマニアに住み着いたザクセン騎士団によって建てられ、東ヨーロッパの中で一番丈夫な要塞教会として知られています。当時、教会は神様に祈る場所だけではなく人々を守る役割もあったので重厚な壁の要塞が建設されたのです。

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プレジュメル要塞教会は元々はカトリック教会として建てられ、上から見ると十字架の形をし、入口は三つもあります。木で作られたトリプティック祭壇はトランシルヴァニア地方で一番古い祭壇として有名です。

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プレジュメル要塞教会の歴史

中世時代の300年の間、トランシルヴァニア地方は14回も敵に襲われた歴史がありますが、プレジュメル要塞教会の城壁は高さが13m、壁の分厚さは3~4mもあるため、一度も征服されたことがない教会なのです。防衛のために作られたこの城壁は「死のオルガン」という名がつけられ、これによって人々が守られていました。「死のオルガン」は城壁だけではなく、投石器と大砲の仕組みも設けられ、防衛と攻撃の要素が備わった城壁となっています。

プレジュメル要塞教会の城壁の中には272もの部屋があり、人々が住んでいた場所以外は物置や学校の教室となっており、現在、観光する際にはその部屋や城壁の中の通路も見学することができます。

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おススメのお土産

訪問する機会があればプレジュメル要塞教会の同じ敷地内にあるお土産屋さんもおススメです!そこにはルーマニアの伝統的なお土産以外にも、美味しい自家製のジャムやジュースなどが販売されています。どの商品も20レイ(約600円)で購入可能なため、全部試してみるのもいいかもしれませんね。

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