オージーカフェ入門講座 -Aussie Cafe Basic 101- (その2)
地球の歩き方トラベラーの皆さん、こんにちは。ブリズベンのちえです!
元バリスタがお届けするオーストラリアのカフェ事情。2回に分けて、一歩踏み込んだカフェの世界へご案内しています。
第2回目の今回は、日本やその他の国ともちょっと違う、オーストラリアのコーヒーメニューについて。注文する時に、すごく役立ちますよ!文末にはブリズベンCBDのおすすめカフェリストも。
【チェック1:Flat White (フラットホワイト)】
▲カップに入ったエスプレッソ+ミルクのコーヒー。このコーヒーメニュー名はオーストラリア発祥と言われています。
【チェック2:Latte(ラテ)】
▲左側がピッコロラテ、右側がラテ。
国やお店によってスタイルが違うのが、ラテ。オーストラリアでは一般的にグラスに入ったエスプレッソ+ミルクのコーヒーのこと。フラットホワイトよりややフォームが多め。グラスかカップで飲むかで、口当たりや味わいも変わるんですよ。グラスで飲むラテの方がややミルキーで甘めな感じ。ドイツのマキアートに雰囲気が似ています。
【チェック3:Piccolo Late(ピッコロラテ)】
オーストラリア発祥の小さいサイズのラテ。エスプレッソの分量は通常のラテと同じですが、ミルクの量がラテと比べて4分の1ほどの量と少な目なので、しっかりコーヒーを感じる味わいです。ミルクは少しがいい人にもぴったりです。
【チェック4:Long Black (ロングブラック)】
▲左側がカプチーノ、右側がロングブラック。
エスプレッソをお湯で割ったもの。ミルクを少し入れて欲しい時には"Dash of milk, please"と言えば入れてくれます。
【チェック5:Iced Coffee (アイスコーヒー)】
▲こちらでアイスコーヒーと言えば、エスプレッソ+アイスクリーム+ミルク+(シロップ)+ホイップクリームのデザートのようなコーヒーになります。
【チェック6:Iced Latte(アイス・ラテ)】
▲アイスラテは、シンプルにエスプレッソ+ミルクのもの。
【チェック7:Iced Long Black (アイス・ロングブラック)】
▲冷たい氷水にエスプレッソのショットを注いだものです。冷たいフィルターや水出しのコーヒーは、スペシャルティコーヒー専門店にて。
【チェック8:Cappuccino (カプチーノ)】
▲上がカプチーノ、下がフラットホワイト。
エスプレッソ+ミルクのコーヒーですが、フラットホワイトより少しミルクフォームが厚めな上、フォームの上にチョコレートパウダーか刻んだチョコレートを乗せるカフェもあれば、何ものせないトラディショナル・スタイルのカフェもあります。
【チェック9:Babyccino (ベイビーチーノ)】
▲小さいカプチーノではありません!笑 これは子供用のメニューで、ミルクのフォームだけをすくってカップに入れ、チョコレートパウダーをのせたりマシュマロを添えたりしています。
以上、オーストラリアのカフェの基本的なコーヒーメニューでした。まだまだ種類はありますが、これらはよく注文される必須メニューと言えると思います。
【チェック10:豊富なミルクの種類】
オーストラリアはビーガンの人なども多いので、カフェで使うミルクも色々種類があり、選べます。追加料金で、だいたいプラス50セントくらい必要です。例えば、豆乳、アーモンド、マカデミア、ライス、オーツそしてラクトースフリーなどのミルクがあります。
【チェック11:ティーメニュー】
お茶も人気のメニューです。紅茶だけでなく、ハーブティーもカモマイルティーやミントティーなど各種あります。紅茶の場合、カフェによっては"Black tea"と"White tea"というメニューを目にすることもあります。ブラックティーは文字通り、紅茶のみ。ホワイトティーは紅茶にミルクを加えたものです。
ところで、カフェにもいろんなカテゴリーがあります。行くカフェによって、サービスもメニューもコーヒーの品質、またバリスタのスキルも違うのです。
【チェック12:Specialty Coffee & Cafe (スペシャルティコーヒー&カフェ)】
日本でも都市部を中心に、どんどん人気が出ているスペシャルティコーヒー専門店。具体的な定義があるのですが、難しくなりますので簡潔に言うと、産地の風味をしっかり表現するハイクオリティーな豆を使って、上質なコーヒーとサービスを提供することを目指しているカフェです。
オーストラリアでは、高級で品質の良いコーヒーの味をしっかり楽しんでもらうために、スペシャルティコーヒー専門店ではクリームやキャラメルシロップなどを使うコーヒーメニューなどはほぼありません。(現時点でのトレンドなので、将来は変わるかもしれません)
【チェック13:フィルターやドリップコーヒーは"新メニュー"】
(写真はUnsplashより)
コーヒー自体の風味を味わえると言った点で、フィルターコーヒーやコールドドリップは、スペシャルティコーヒーならではのメニューとなります。日本やアメリカではフィルターやドリップコーヒーは家庭でもオフィスでもよくあるごく当たり前のコーヒーですが、オーストラリアでは、スペシャルティ専門店の拡大とともに様々なカフェのスタイルが導入される中で、ここ10数年くらいに知られるようになり、ジワジワ人気が出てきたばかりの"新しいスタイル"のコーヒーになります。なので、まだまだ、フィルターコーヒーが何なのか知らない人もいれば、飲んだことがない人もいるくらいんなんですよ!
【チェック14:スペシャルティー専門店の見分け方】
オーストラリアのスペシャルティ専門店、どうやって見分けるの?ということですが。もちろん、自称しているカフェもたくさんあります。でも最近、スペシャルティの人気に乗っかって、そう名乗る偽物も出てきました笑。
パッと見で、スペシャルティ専門カフェである場合の特徴:
*ブレンドコーヒーとシングルオリジンコーヒーがあり、選べる。
*豆やコーヒー器具の販売をしている。
*キャラメルやバニラなどのシロップ入りコーヒーメニューがない。
*最先端のコーヒーマシンやグラインダーを使っている。
*フィルターコーヒーやコールドドリップがある。
*オーナーやバリスタが焙煎、豆そして抽出方法まで、コーヒーに関する全てに詳しい。
などなど、です。
(カフェにより異なりがありますので、ご了承ください)
▲スペシャルティ専門店のみに存在するメニュー「1+1(ワンプラスワン)」。同じコーヒーをそのままエスプレッソで&ミルクでと2パターン同時に楽しめます。同じコーヒーでも、どう飲むかで感じられる風味が違ってきます。まさにコーヒーを味わう通のメニュー!
【チェック15:カフェの定番フードメニュー】
▲アボカドトーストは定番中の定番!エッグやベーコンを加えたりと様々にアレンジできます。
▲バナナブレッドも大人気。軽い朝ごはんやおやつに持ち帰る人も。
▲ブラウニーなどのケーキはすこぶる人気。コーヒーにも合う!
ブリズベンのカフェ業界はどんどん成長しています。コーヒーの先進シティであるメルボルンやシドニーからの有名ロースターもどんどん進出してきて、新しいスタイルを展開中。オーストラリアはソーシャルネットワークを盛んにビジネスに利用しています。カフェの最新情報、メニュー、営業時間などはインスタグラムとフェイスブックでチェックするのがお決まり。ホームページを持つカフェもありますが、主にソーシャルネットワークの方で頻繁に最新情報を更新していますよ。
皆さんも、ぜひ、ブリズベンでお気に入りのコーヒーメニュー&カフェを見つけてくださいね。Cheers!
★英語ティップ:(初級〜上級)
コーヒーをテイクアウェイする際(テイクアウェイ=オーストラリアでの持ち帰り又はテイクアウトの言い方)、「コーヒーのサイズ、種類、砂糖が必要かどうか(+もし違う種類のミルクに変更したければそれも)」というポイントを押さえて注文すると、すこぶるスムーズでネイティブな印象を与えますよ!例えば、""Can I have a small latte with one sugar, take away, please?" (スモールラテのシュガー1スティック分を)とか、"Can I have a large flat white on soy, please?"(ラージのフラットホワイトを豆乳で)とかとか。
カップのサイズは、お店によりますが基本は「スモール、ミディアム、ラージ」とあります。レジ横にサンプルを展示しているカフェもありますし、言えば大きさを見せてくれますよ。アメリカのサイズは大きいですよね!アメリカのスモールがオーストラリアのラージくらいになります。オーストラリアのカップサイズは、日本人にも適度にマッチするサイズですのでご安心ください。
★★★以下、具体的なカフェの紹介です。ご興味ある方は参考にして下さい!★★★
<スペシャルティコーヒー&カフェ ブリズベンCBDエリア>
Edward
シドニー発のコーヒーロースターの豆を使用。小さなバー風のカフェ。コーヒーとペイストリーのみ。
Strauss
ハイエンドなメルボルン風のカフェスタイル。料理もシンプルかつオシャレ。
John Mills Himself
昼間はカフェ、夜はバー。隠れ家のような場所にあり。コーヒーとペイストリーのみ。
Coffee Anthology
アジア系オーナーが営むカフェ。地元を含めオーストラリア全土からの優れたコーヒーを選りすぐって販売&提供。料理も◎。
Pablo & Rusty's
シドニーのコーヒーロースターのブリズベン支店。ニトロコーヒー(ノンアルコールだがギネスビールみたいな泡立ちのあるコーヒー)などもあり。
The Single Guys CBD
Kenmore (ケンモア)というサバーブに本店がある。ブリズベンCBDではワインなどもサーブ。
Cafe Pronto
Wynnum(ウィンナム)というサバーブ発祥の地元コーヒーロースターの豆を使っている。カジュアルなカフェフードも色々。
<ブリズベンの大手コーヒーロースター(コマーシャル&スペシャルティー)>
特にこれらは、"ブリズベン発祥"の大手ロースター。各カフェやレストランにコーヒー豆を卸しています。ヘッドオフィス&焙煎所もブリズベンにあり、そこに独自のカフェも併設しています。焙煎所ツアーを行うところもあれば、コーヒークラスやワークショップなどを行っているところも。詳しくは各ホームページにて。
Wolff Roaster
Di Bella
Merlo
<チェーン店>
The Coffee Club
オーストラリア全土にあるコーヒーチェーン。空港でも見かけます。
Zarraffa's Coffee (ザラファスコーヒー)
オーストラリアのスターバックスみたいな。フラッペやシロップ入りのコーヒーなども充実。
Cafe63
最近拡大中のカフェ。お値段もリーゾナブル。営業時間も長めの店舗が多い。
Muffin Break (マフィンブレイク)
美味しいマフィンのチェーン店。
<ベーカリー系のカフェ>
Le Bon Choix (ル・ボン・シュア)
フランス系のケーキ&ペイストリーショップ。ここのアーモンドクロワッサンやジャムドーナツも美味しい。
以上は2019年2月の時点での情報です。ブリズベンのカフェ業界は目まぐるしく成長しており、皆さんがブリズベンに来られる時には、カフェの入れ替わりがある可能性もあります。ご了承ください。
【記載内容について】
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