5月お題『スタジアム』 あの五郎丸もプレー!ブリスベンが誇る豪州有数のスタジアム

公開日 : 2016年05月31日
最終更新 :

5月も残りわずかのこのタイミング、駆け込みでアップする今月のお題の「スタジアム」。

ブリスベンが誇るオーストラリア有数の球技専用スタジアムが、ここ「サンコープ・スタジアム」。

suncorp1.JPG

緑の芝生に、青い空、オレンジ色の座席のコントラストが何とも目に鮮やかなこのスタジアムは、52,500人の収容数を誇り、国内外の評価も非常に高い。ブリスベン一、いやクィーンズランド州一のスタジアムと言って差し支えないだろう。

まずは、何よりもそのアクセス。ブリスベン中心部からのアクセスはピカイチで、市の繁華街から徒歩10分程度で着くスタジアムは豪州国内のみならず、世界中を見渡してもそうはない。そして、使用する選手の施設・設備面でも評価は総じて高い。年に数回コンサートでも使用されるが、このスタジアムでコンサートをするのは、世界的な大物ミュージシャンばかりで、毎回多くの観衆を集める。(筆者注:住宅地に隣接していることもあり、大音量が発生するコンサートでの使用回数を周辺住民に配慮して年間数回に留めている。昨年は、テイラー・スイフト、ワン・ダイレクションら4組のみ)

このスタジアムを本拠地とするのは、3つの異なる球技のプロ・クラブ。一番人気は13人制のラグビー(この国ではラグビー・リーグと呼ぶ)のブリスベン・ブロンコス、そして、サッカーAリーグのブリスベン・ロア。そして、もう一つが、15人制ラグビー(ラグビー・ユニオン)のプロ・リーグ"スーパー・ラグビー"のクィーンズランド・レッズ。

RVB 5.jpg

(c)Nino Lo Giudice

今をときめくあの五郎丸歩選手が所属して、レッズの日本での知名度もうなぎ登りと聞く。国内外から日本人ファンも多く駆け付け、五郎丸選手のスーパー・ラグビー挑戦に声援を送る姿が見られた。残念ながら、5月21日のサンウルブズ戦で肩を脱臼した五郎丸選手は手術を要する大けがで今季絶望、今季の残り試合、サンコープスタジアムで日本の英雄・五郎丸の雄姿を拝むことはできなくなってしまった。

このスタジアムのアクセスの良さを書いた。2つあるメイン・ゲートの片側は、シティから歩いてくると「カクストン・ストリート」という道の両側をパブやクラブが軒を連ねた一角を通る動線になっている。そこでは、試合前に景気づけに飲んで騒ぎ、景気づけをするファン/サポーターの姿を見ることができる。

また、サッカーのロアのサポーター・グループ「THE DEN」のメンバーが、その年のチャンピオンを決めるファイナルの試合など大事な試合の前にはそのストリートを"マーチ・イン"と称して、通行止めにして練り歩く姿も見られる。下の写真は、当時、小野伸二が所属していたウェスタンシドニー・ワンダラーズとのグランド・ファイナルの当日のロア・サポーターのマーチ・インの様子。

roar_supporter.JPG

このサンコープスタジアムでは、サッカーの国際試合も数年に1回のペースで開催されており、2012年6月12日にはW杯最終予選での日豪戦では、本田圭佑、香川真司を擁した日本代表がサンコープ・スタジアムにその雄姿を見せた。

IMG_0863.JPG

フットボール・シーズン真っ盛りの時期には、3つのプロ球技の試合に使用されることで芝が酷使されることで、全体的に高い評価のスタジアムの中で、唯一あまり評価が高くないのが芝のコンディション。サッカー・オーストラリア代表のアンジ・ポスタコグルー監督は自らブリスベン・ロアを率いた経験もあり、「サンコープスタジアムが真の世界的なスタジアムになるには芝のコンディションが常に良いことが望まれる」という意図の発言をしたことがある。

そして、このスタジアム、2011年の1月にこの街を襲った大洪水ではグラウンド全部が泥水に没してしまう大被害を受けている。しかし、懸命な復旧活動を経て同年の2月末までには使用可能な状態に戻った。下のリンクは、洪水発生を伝える現地紙。記事内の写真で水に浸かったスタジアムの様子をご覧いただける。http://www.dailytelegraph.com.au/suncorp-stadium-on-fire/story-e6freuy9-1225986138040

ブリスベンが誇るサンコープ・スタジアム。滞在中に、もし、試合の日程が組まれているようであれば、ぜひ足を運んでみるとよいだろう。なぜ、このスタジアムが豪州有数のスタジアムと呼ばれるかをたちどころに理解いただけるはずだ。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。