12月のお題「イルミネーション」 ブリスベンの街を彩るクリスマス・ライツ
南半球、亜熱帯のブリスベンのクリスマス。
クリスマス当日の今日も蒸している・・・。何年、この国に住んでいても真夏のクリスマスはピンと来ない。天気も快晴とはいかず、雲が目立つ。この蒸し暑さだと遅かれ早かれストームがやってくるだろう、ともう長年の経験則から判断できてしまう。
さて、気を取り直しての今月のお題、「イルミネーション」。
ここブリスベンでも、毎年、地元のラジオ局の協賛で市内全体を挙げてイルミネーション(こちらでは、クリスマス・ライツ/ Chiristmas Lightsと呼ぶ)のコンテストが行われる。コンテストは、家庭(各家屋)ごとに競うパターンと、あるストリート(日本で言うと同じ路地に住む人たちが一緒になって)全体をデコレートして競うパターンとがある。
といことで、特にもうロマンチックなことには縁の無い記者は、クリスマス・イブの夜、クリスマスライツ見物に行ってきた。本当は、今年のチャンピオンの家を見に行こうかと思っていたのだが、取材当夜がイルミネーション点灯の最終日でもあり、「凄く混んでいるんじゃない」との友人のアドバイスを受けて、方針転換。急遽向かったのが、個々の家は家庭ごとのカテゴリーにノミネートされていて、比較的近いところに3軒が集まったブリスベン南郊の某所。ほぼ、ストリート・ディスプレイに近い状態も見られるのではないだろうか、という計算もあった。
自宅から15分ほど車を走らせた閑静な住宅街。普段であれば、夜の早いこの国では静まり返っているであろう住宅街の中の狭い道を頻繁に車が行きかう。目的地近い住宅地に入った後は、ナビの表示をチェックしなくても前の車に付いていくことで無事に目的地に到着。
現場に近い狭い路地の路肩は、もう一時駐車の車で既に埋まっていて、近くには車を寄せられない。少し離れたところに車を止めてから、徒歩で目的地まで戻る。
前にも書いたように、ここは3軒が集中しているので非常に明るい。カラフルなイルミネーションがチカチカと点灯して、何ともファンタジーな光景が目前に広がる。
これだけ、様々な装飾をこらしているのに、ここの3軒は残念ながらコンテストでは入選を逃したとのこと。優勝者のイルミネーションを主催者のホームページで後で確認したが、上には上がいる。渋滞覚悟でも見に行ったほうが良かったのかもと思わせる出来だった。時間が許せばと思ったものの、点灯が終わる午後10時まであと30分を切っていたので、泣く泣く断念。
でも、個人的には、この3軒、過度にならない程度の装飾で上品さの残るイルミネーションでとても気に入った。
やはり、協力しつつ創り上げただけに3軒には共通のコンセプトを感じた。点灯中にはその3軒が華やかさを競い、何とも言えないハーモニーがあった気がする。
3軒のちょうど中間点の路肩にはテーブルが出されて、何人かの初老の人達がワインを楽しんでいたが、おそらくオーナーの方々とその家族だろう。共同作業を共に鑑賞にしながら、それを肴にお酒を楽しむ―うん、非常に素晴らしいオージー・スタイルのクリスマス。
ということで、彼らに勝手ながら「よく頑張ったで賞」を進呈しようと決めたのだが、。 あいにく、トロフィーも賞状も手持ちが無かったので、何も渡さずに帰ってきてしまった(笑)。
それでは、皆さま、メリークリスマス。良い御年をお迎えください!!
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