まずは"金"から始めよ!? 豪州お金事情 硬貨編

公開日 : 2014年08月27日
最終更新 :

皆さん、こんにちは。

まずは"金"から始めようということで、前回はオーストラリアの紙幣について書きました。紙幣の次は、当然ながら硬貨ということで、今回は「豪州お金事情 硬貨編」をブリスベンからお届けします。

aussie coins.JPG

少額なものから5セント、10セント、20セント、50セント硬貨と全部で6種類(写真中段、右から)。そして、ゴールド・コインと呼ばれる1ドル、2ドル硬貨(写真上段、右から)。

オーストラリアでは、会計上、一番小さな単位の1セントは"ラウンド"(注:切り上げ、切り下げで5セント刻みに調整する)されるので、1992年まで鋳造されていた1セント、2セント硬貨(写真下段)は現在は流通していません。

もう少し、ラウンドについて説明しましょう。スーパーマーケットで買い物をした合計が写真のレシートのように「$11.17」だったとします。末尾の桁は「二捨三入or 七捨八入」でラウンドされるので、総額は「$11.15」。これが「$11.18」であれば切り上げで「$11.20」になります。

慣れるまでは面倒ですが、レジでは調整された額が表示されるので心配はご無用。

receipt.JPG
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硬貨の中でも存在感があるのは50セント硬貨(右)。12角形のユニークなデザインで、どっしりとした重量感で2,3枚あれば、お財布もぎっしり重くなります。

かたや、悲しい扱いを受けるのが5セント硬貨(左)。日本の1円玉と同じ扱いなのでしょうが、お釣りでもらってもレジ横の募金箱にダイレクトに入れられてしまうことも多いようです。

こうやって並べてみると、この2種類の硬貨の大きさの違いもすごいですよね。

オーストラリアのすべての硬貨の表面には、国家元首であるエリザベス2世女王の横顔が刻まれています。この女王の横顔ですが、よく見ると、鋳造年の時期の違いによって顔立ちに違いがあります。女王の容貌がある一定期間を経て変化していく(お歳を重ねられるということ)のに合わせて、幾つかの異なる横顔がデザインされてきました。

上の写真の5セント硬貨(左)は1998年鋳造で、女王の顔立ちは中年から初老の横顔。隣の50セントは去年の鋳造で、女王は現在の老境に入ってからのふくよかな顔立ちになっているのがお分かりになりますか。

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オーストラリアの硬貨で面白いのが、同じ額面でも裏面に様々な異なった文様が存在すること。上の写真は全部20セント硬貨。

表面は、鋳造年度の違いで顔立ちの違いはあれど、すべてエリザベス女王。でも、裏面はバラバラ。基本デザイン(下段右)の枚数が圧倒的に多いですが、それ以外のデザインもかなりの種類があり、それらを全てコレクションする専用のアルバムが市販されています。

お金の種類をきちんと把握して、支払いも簡単に済ませられるようになれば、貴方もすっかり気分はオージー!? 現地の生活、形から入るのも大事ですよ。

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