観光目的以外のスイス~留学先としてのスイス
スイスの公立大学の授業料ってとても安いのをご存じですか?
ベルン大学のアドミッションで働いていらっしゃる日本人女性によると、一学期の授業料は1,000フラン(13万円)ほどだそうですよ。
それも、フラットで、何科目取っても費用は同じだとか。
しばらく、議論されていますが、公立大学の授業料は、州外出身者や外国人の区別がありません。
家族が代々ベルンに住んでいて、毎年納税している共働きの両親の子どもも、単身でやってくる日本からの苦学生やロシアの大富豪の子ども収める授業料が同じなのです。
イメージ画像:ベルンの時計塔
私がアメリカの大学に行っているころ、公立大学の授業料は州内の生徒と留学生を含む州外の生徒で違いました。
入学したときは、その差がそれほどなかったのですが、クリントン政権になって方針が変わり、大学の授業料が大幅に値上げされ、さらに州外の生徒の授業料は州内の生徒の3倍にも跳ね上がりました。
幸運にも同時期に、州外と州内の授業料の差額を払ってくれる奨学金をたまたま見つけたので、私の大学の学費はとても低く抑える事ができたのでした。
話しをベルンに戻しますと、いくらベルン大学が安いからと言っても、そう簡単に入学できないようですね。
ネックは、ドイツ語です!
フランス語が母国語の友人が、子どもが巣立って行ったので、大学でも行こうかとドイツ語の勉強をしているのですが、入学には「B2レベル」が必要とのことです。
言語のレベル付けに関しては、こちら↓を参照してください。
ドイツ人の教授もかなりいらっしゃるようですので、本場のドイツ語の発音にも慣れていなければなりませんね。
ベルン大学でも修士課程以上になると、授業はほとんど英語であるそうです。(スイスの法律やスイスの教育関係の専攻はドイツ語のようですが)
スイスに住むきっかけとして、既に4年大学を卒業しているなら、英語で修士課程にチャレンジするのも良いかもしれません。
アドミッション手続きに関しては、日本人の職員さんがいらっしゃるので、心配ないでしょう。
授業料は安くても、生活費が日本よりかかると思うので、下調べをお勧めしますよ。
イメージ画像:連邦議会議事堂
現状では、スイスから見て第三世界に所属している日本の国籍所有者が、単身でスイスの企業に雇われることはほぼ不可能です。
しかし、スイスで大学を卒業すれば、スイスでの就職が格段に容易になります。
スイス人と結婚しないで、スイスに永住したいなら、大学留学が近道なのかもしれません。
当事者の方々から聞いた内容を記述しましたが、スイスの大学留学へ行動を起こす前に、必ずご自身で内容を確認してくださいね。
今後、授業料、入学審査、卒業後のスイスでの就職など、条件が変わる可能性もあります。ご自身の責任でスイス大学留学をお決めください。
今年のサマースクールの様子
幼稚園児から高校生までのインターナショナルボーディングスクール(国際寮制学校)への留学やサマースクールの参加については専門にやっていますので、いつでもご連絡くださいね。
9月29日火曜日の日本時間夜9時から3歳から18歳までのスイス正規留学について、ウェビナーを開催します。
ウェビナーについては、こちら↓をご覧ください。
無料で参加できますので、スイス留学に興味がなくても、ベルン特派員の私が実際どんな人間なのか、ご覧くださいませ。
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筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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