スイスもカーニバルシーズン!
カーニバルといえば、ブラジルのリオやイタリアのベニスを思い浮かべるかもしれませんが、カーニバルはカトリック教のイベントですので、スイスでも開催されるのですよ。
今週配信の【スイス情報.com】のメルマガでも言及されていますよ。
ドイツ語では、Fasnacht(ファスナハト)と言います。
スイスは小国ですが、州でカトリックかプロテスタントに分かれていて、宗派によって州の祝日も違います。
以前勤めていた会社はスイス中に事務所があったので、州ごとの祝日リストがありましたが、カトリックの祝日数が断然多く、プロテスタントのベルン州に勤めていた私は悔しい思いをしたものです。(笑)
隣のカトリックの州からベルン勤務の場合、家族がお休みでも自分は出勤日ということで、有休を取る同僚も多かったですね。
さて、カーニバルに話を戻しますと、先週の木曜日12日から、カトリック州のルツェルンのカーニバルが開催されています。
スイスのカーニバルを代表するカーニバルの一つですね。頭をすっぽり覆う大きな仮面を被ってのパレードが特徴でしょう。
【スイス情報.com】のスタッフが昨日のルツェルンの様子をFacebookに投稿してくれていますよ。
昨年のルツェルンのファスナハトの様子はこちら↓
ベルン州は、プロテスタントなのですが、1982年からファスナハトが復活しています。
ベルンのファスナハトの歴史は浅いのですが、特徴としては、ベルンの象徴である熊がイベントの中核にあることでしょうか。
ベルンのファスナハトは、いつも木曜日の夜8時に始まります。今年は今週の2月19日木曜日です。
ベルンのファスナハトバンドの演奏の中、ベルン旧市街の牢獄塔(Käfigtrum)で冬眠していた熊が目覚める儀式がファスハナト開始のサインです。
この「儀式」とは、1年の風刺だったり、実在する著名人を題材にしていたりするショートコメディを交えていて、スイスドイツ語が分からなくても見ていて楽しいですよ。
それから、翌朝までファスナハトバンドはベルンの町をさまよったり、レストランに乱入したりして、演奏を続けます。
今年のベルンのファスナハトの開始儀式は多分見学に行けませんが、過去(7年前!)の様子をご覧ください。
http://youtu.be/-Z86tvKi_vA
翌日、金曜日は、午後に子どもたちのファスナハトパレードがあり、夕方から夜遅くまでファスナハトバンドが町中で演奏をします。
子どもパレードは、とてもラフな形式で、思い思いに仮装した子どもと親たちが、コルンハウス(Kornhaus)裏辺りから、大聖堂前の広場(Münsterplatz)までファスナハトバンドに誘導されながら移動するといった感じです。
パレードのゴール地点の大聖堂の横の見晴らし台の広場では、子どもたちが楽しめる遊具が用意されています。天気が良い日は、とても混み合うので、お子さんやパートナーを見失わないように気をつけてくださいね。
この日、迷子の子どもを見つけたら、その子の手や腕(地肌)を見てみてくださいね。保護者の携帯電話番号がマジックで書かれている可能性があります。
ベルンファスナハトの公式サイトには、子どもの手に携帯電話番号を書くようにとあります。
子どもが参加するベルンのマラソン大会でも、子どもの腕に保護者の携帯電話番号をマジックで書くように指導しているのですが、この辺りでは、人ごみに子どもを連れて行くときには、手や腕に保護者の携帯電話番号を書くのが通例となっているようです。連絡先を書いたメモを子どもに託しても紛失の可能性がありますからね。これは、実用的と言えるでしょう。
そして、土曜日にクライマックスのファスナハトパレードがあります。
様々な仮装をした音楽隊がベルンの旧市街を練り歩きますよ。
これまた画質が良くなくて申し訳ありませんが・・・・ こんな感じです。
http://youtu.be/lOYO244KSO4
スイスの天気予報は結構当てにできませんが(苦笑)、今のところ、木曜日と金曜日はイベント日和のようですね♪
週末に少し天気が崩れそうなのが心配です。
今年のベルンのファスナハトのスケジュールなど、情報はこちらのサイトから入手できますよ。
全て、ベルンドイツ語で書かれています。
あなたのベルンドイツ語力を試されてはいかがでしょうか?
最後になりましたが、ルツェルンとベルンと共にスイスで大きなファスナハトとして有名なバーゼルの昨年の様子の動画もご紹介しましょう。
http://youtu.be/nbR-QOtqFuA
P.S. 特派員ブログを見て、メッケンホルン城についてご連絡くださった「Iさん」、ドコモのメールアドレスのお返事をしたのですが、エラーになったので、Facebookでお返事をいたしました。
https://www.facebook.com/SwissJoho/photos/a.151308041837.116122.135579006837/10153079535056838/
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筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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