スイス観光用電車切符購入とチューリッヒ市街の乗り物(トラム・バス)の乗り方現地サポート

公開日 : 2015年01月16日
最終更新 :

新年になって半月。

新学期も始まって、皆さんの生活も通常に戻りましたか?

先週末、今年初の観光同行サポートをさせていただきました。

それにしても、今、スイスフランが大変なことになっていますね。

スイスが更に割高に感じられますが、それだけの価値はきっとありますよ!

チューリッヒに滞在されていた日本人女性Aさんが初スイスに来られるということで、スイス現地でのサポートを年末にご依頼されていました。

まず、1日目は、チューリッヒ中央駅で。

Aさんの滞在スケジュールに会ったスイス鉄道の切符を購入するお手伝いをしました。

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ちなみに、最近、スイスパスなどの名称や利用日数、値段に変更があったのはご存知ですか?

スイス観光局の日本語サイトはまだ情報が更新されていませんのでご注意を。

スイス国鉄の英語版サイトで最新情報をゲットしてくださいね。

こういった旅行者用の切符情報がネットで公開されていても、現地の交通システムを知らないと分からないことが結構ありますよね。

Aさんは、パスを利用しない場合と比較しようと通常の運賃の合計を出そうとされていましたが、スイス国鉄のサイトでは複数の運賃が掲載されていて、どの切符が適当なのか、観光先での市内交通はパスで利用できるのかなど、不明点がたくさんあって、自力では比較ができなかったのです。

Aさんのチューリッヒ滞在は、お会いした日も含みスイスパスが終わった後も続き、チューリッヒ市内をトラムで移動するということで、トラムの切符の買い方や乗り方も実演しました。

チューリッヒ観光なら、ミュージアムパス機能付きのチューリッヒパスも考えるところでしたが、日中ホテルと会場の1往復のみを予定されていたので、チューリッヒ市街のトラム・バスの乗り放題の24時間券を購入することにしました。

今回、チューリッヒの一日券について久しぶりに調べて、チューリッヒの一日券は、価格的にも期限的にもベルンのと比べ良心的でびっくりしました。

まず価格。トラムに2回乗るお値段で一日券が購入できます。

そして、一日の定義は、24時間。翌日も前日の購入時間まで使えます。

ベルンの一日券の場合は、3回乗らないと元がとれません。

それに、夜に購入しても、有効期限は、翌日の場合が多いですが、終電までです。

何れにしても、よく知らない旅行先で、乗車の都度、切符の購入をしなければならなかったり、間違った電車に乗ってしまったりすることを考えると、少々割高でも「乗り放題」がとても便利です。

今、この原稿を電車の中で書いているのですが、実は、1時間ほど前、間違った電車に乗ってしまいました!

ホームに行く前に8番プラットホームと掲示板にあったので、そこに止まっていた電車に乗りました。

通常乗る前に行き先を必ず確認するのですが、その電車には行き先の表示がなく、プラットホームの表示は遠すぎて見えなかったのです。車内放送もなく出発したのは、私が思っていた時間より少々早く、いや~な予感がしました。しかし、時すでに遅し!

不幸中の幸いと言うか、間違えて乗車した電車の中でも車掌さんが切符を確認に来ましたが、私は、スイスの交通機関のほとんどが無料で乗れる年間切符(GA・General Abonnoment)を所持しているので、そのカードを見せるだけで何のトラブルもありませんでした。

私の記憶が正しければ、間違った電車に乗った場合、行きは支払わなくても良いけれども、帰り便はその乗車券が必要です。しかも、事前に正しい切符を購入していないと、罰金か車内販売手数料を取られます。今回の乗り間違えの場合、帰りの電車の乗り換え時間が3分しかなかったので、切符を購入していたら電車に間に合わず、1時間のロスどころではなかったことでしょう。

GAは、年間40万円もしますが、私は、チューリッヒ空港・ジュネーブ空港、スイスの各都市、そして、インターナショナルボーディングスクールがあるスイスの山の中まで電車やバスで出かけるので、十分元を取っています。

何といっても、GAの利便性に慣れてしまうと、なかなか手放せないものです。

レジャー時には、行き先を途中で変更したり、隙間の時間に湖の遊覧船に乗ったりすることもできるのです。

GAについて、以前書いたブログ記事があるので、ご覧くださいね。

トラムに乗っている間に、Aさんとお話していて、Aさんがとても驚かれたのは、スイスのバスやトラムは、停留所で待っている人がいなくて、車内の乗客が誰も「止まる」ボタンを押していなかったら止まってくれないということ。

チューリッヒ市内では、誰かが各停留所にいるし、誰かが「止まる」ボタンを押すと思うので、それほど心配しないで良いですが、自分が降りる停留所に着く前に、必ず「止まる」ボタンを押しましょう。

ボタンは、座っていても押せる位置に付いている場合もあれば、降り口近くの柱にしかない場合があります。見つからなければ、降り口に行ってみましょう。ドアかドア脇の柱に付いているでしょう。

こちらのバスには、たくさん「止まる」ボタンがありますね。

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「止まる」ボタンは、田舎の電車にも必要な場合があります。

駅名のアナウンスのときに、英語で「Stop on request」と聞いたら要注意です。

初めてそのアナウンスを聞いたときは、その意味がわかりませんでした。(単語の意味は分かります・汗)

「私のために電車を止めて!」なんてシステムは、私にとって前代未聞でしたし、車掌さんが見当たらない車内で下車の意思をどう伝えたら良いのかさっぱり検討が付きませんでした。

結局、私が降りたい駅は素通りされ、次の駅に着く前に車掌さんに遭遇したので、事情を説明し、「Stop on request」の意味を説明してもらいました。

スイスの電車のドアやドアの脇にボタンが付いています。そのボタンを押すとドアが開くシステムなのですが、そのボタンを「Stop on request」の駅に着く前に押すと、「私のために電車を止めて!」というシグナルになるのです。

で、結局私は、次の駅で折り返しの便に乗って「Stop on request」駅で下車できたのでした。

この時、厳密に言えば、一駅分の切符を購入しなければいけなかったのでしょうが、車掌さんが大目にみてくれましたよ。(笑)

ちなみに、電車に乗るときも、閉じているドアは、ドアのボタンを押さなければ開いてくれないのでご注意を!

もう一つ、TIPとしては、このボタンのLEDライトが緑のときは、まだドアが開く時で、電車が発車する直前、LEDが赤になったら、もう乗り遅れたと思ってください。

こちらは、古型のトラムの入口ですが、電車にもこのようなLEDランプ付きのボタンがありますよ。電車やトラムのドア自体にボタンが設置されている場合もあります。

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と、スイスの乗り物のシステムについてお話が長くなったので、ベルン観光については、また後日ご報告しますね!

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筆者

スイス特派員

田山 貴子

欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。

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