ベンガルールの空港に近いワイナリー「Nandi valley winery」
インド国内でも比較的たくさんのワイナリーが点在しているカルナタカ州。ベンガルール市内から日帰り圏内で行けるワイナリーも数カ所あります。
今回は、去年の4月からワイナリーの公開を始めた「Nandi valley winery」をご紹介します。
ベンガルール中心部から北へ車でおよそ1時間半。市内から空港へ行く途中におよそ3エーカのワイナリーが広がる。このワイナリーは2009年に稼働し、一般公開するようになったのは去年4月のこと。それでも1カ月におよそ300人の客が訪れていて、ワイナリーに隣接するファンクションルームでは、企業のオープニングセレモニーや誕生日会などが行われている。
このワイナリーを始めたのは、ベンガルールとマイソールを中心に展開している不動産開発業者のオーナーMR. K.S.N RAJU。ワインへの情熱を捨てきれず、本業の傍らワインブドウの栽培に最適なカルナタカ州北部に位置するビジャプールに140エーカの土地を購入しブドウ園を作った。
そこで栽培しているワインブドウは8種類。それを、全てベンガルールのワイナリーに輸送しオーナーの目の届く所でその夢を実現させた。
忙しい仕事の合間を見つけてはこのワイナリーに訪れるという何とも優雅な生活。
今回ワイナリーを案内してくれたのは、立ち上げ当初から現在に至るまで指揮を執ってきたGajanamさん。
プネの大学でワイン作りについて学び、その後インドを代表するワイナリーの1つSULA VINEYARDSで経験を積んできたというスペシャリスト。
「俺がここの味を作ったようなものだ。」と自信たっぷりな典型的なインド人。
ワイナリーツアーでは、まずワイナリーの歴史を学び、ワイン作りの工程を醸造所で見てからワインを試飲する。ワイナリーの広さはおよそ3エーカで、そのうちの2エーカが醸造所になっている。レンガ造りの醸造所の中は、ワインに最適な環境を維持するため薄暗くひんやりとしていてとても雰囲気がいい。
ワイン作りはまず、収穫されたブドウを除梗破砕するが、この作業はワインブドウの収穫時期である2月末から4月上旬でないと見られない。
使われるワインブドウは、自社のブドウ園で収穫されたワインブドウをはじめ、ナシック、マハラシュトラにある契約農家で収穫されたワインブドウもワインの種類に合わせ使用する。そして圧搾機で搾汁した果汁は、ステンレスタンクで1年から2年半発酵させ、250リットル入るオークの樽で6カ月から2年置いておく。ステンレスタンクに入る量は、2,500リットルから35,000リットル。その下に立つだけでその雰囲気に圧倒されてしまう。さらに樽のワインは、濁りを取り除くために再びステンレスタンクに戻され何年か発酵される。出来上がったワインはボトルに詰めていくが、その中にペットボトルに詰められたワインを発見した。ペットボトルは瓶に比べ中身の品質が落ちてしまうが、瓶に詰めるよりも安価に提供ができるため、6、7カ月で完売する人気の種類にのみに使用しているという。
NANDI VALLEY WINERYの主力ブランドは「KINVAH」。
サンスクリット語で喜びを与えてくれるものという意味がある。「SAARA」は、比較的安価で手に入るブランド。全部で14種類のワインがあり、中にはフォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)「GOLCONDA」はアルコール度数16%でGajanamさん一押し。また、「KINVAH BRUT」は飲んだ後ほんのりとした甘みが口に広がる女性受けしそうなスパークリングワイン。ワイナリーに隣接するブティックでは、一部の種類のワインがローカル向けに置いてあるが、全てのブランドは揃っていないので欲しい種類は事前に予約が必要。
【ワイナリーツアーのご案内】
午前11時半~14時半
Rs1,800(ランチ付) Rs1,000(ランチ無)
お休み:祝日、ドライデー
予約は前日までに
※ツアーは年中行われていますが、ブドウの収穫時期である2月末から4月上旬に訪れれば、敷地内にあるちょっとしたブドウ園も見ごろを迎えます。
「Nandi valley winery Pvt Ltd」
Survey no-55/56, nagadasanahalli village,Thimanayakanahalli, yelahanka hobli,
Bangalore-560064
ツアーの予約 +91 88800 88800
contact@kinvah.com
http://www.kinvah.com/
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