【知る人ぞ知る鉄道大国インドで】~寝台列車に乗ってみる!~

公開日 : 2015年11月17日
最終更新 :
筆者 : 竹内里枝

国土が広いこともあり、インドは知る人ぞ知る鉄道大国。

鉄道総延長6万3000km。なんとデリーには、その歴史が分かる鉄道博物館があるほど気合が入っている。1853年、最初の鉄道が開通して以来、インドの鉄道は主要都市間だけでなく国内全土に鉄道網が張り巡らされている。我々が簡単に飛行機で移動できる距離でも、予算に限りのあるローカルの人たちは、お金がかからないよう鉄道やバスを使い、何時間も何日もかけて目的地まで移動する。一旦、村に帰ると言っても移動するのに2、3日はかかるというのはそうゆうことなのだ。

今回は、20年ぶりにインドの列車に乗ってみた。しかも寝台列車で。

目的地は、カルナタカ州の観光名所の一つで世界遺産に登録されている「ハンピ」

地元の人の発音では、ハンピはハンペ。南インドにいるなら行っておきたい遺跡の一つ。

ハンピへ行く最寄駅は「ホスペット」となのでお間違えのないように。

寝台列車は、夜10時にベンガルールシティ駅を出発する。

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と言っても実際出発したのは10時半だった。インドらしい。

ホームには、チャイボーイがポットをぶら下げチャイを売り歩いていたり、野良犬、ホームレスが何処から入って来たのかウロウロしている。決して環境がいいとは言えない。

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豪華列車で行く旅もインド国内にはあるが、今回は普通の列車だったので念のため一等席を確保した。

車内は、私が乗った20年前の列車とほとんど変わらない様子でこれで一等席。

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昭和初期の雰囲気が漂っている。

一等車は、10以上の車両があるにも関わらずたったの1車両。

そこにたったの3部屋しかない。2段ベットが1つある部屋1つと2段ベットが2つある部屋が2つ。中からは、鍵もかけられカーテンもついているので完全に密室になる。

これが廊下の様子。

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ただ、知らない人と一緒になったら微妙。

因みに二等車でこんな感じ。

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むき出し状態で通路を歩いて行く人から丸見え。

三等車は、想像にお任せします。

トイレも20年前と変わらず、流すと線路に直結。

ホームの上には、排泄物がいっぱい落ちている。

あえて写真は載せません。

良いところは、それほどガタガタしないので、寝てしまえば汚かろうがそれほど気にならなくなってくる。ただ意外にも、洗った毛布とアイロンのかかったシーツや枕カバーも用意してあり清潔感はあった。寝台車なのにキャンプのような感覚。

到着駅のホスペットはご覧の通り。

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およそ9時間45分の旅。

知る人ぞ知る鉄道大国インド。気持ちに余裕のある人はハンピエクスプレスを体験してみては。

因みにベンガルールからハンピまでは、車ではおよそ5~6時間かかる。

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