No.26 北京「頤和園」を気楽に攻略
「頤和園(イーホーユエン)」は、世界遺産の1つです。
歴史:
10世紀の大金の時代、現在の頤和園のエリアに宮廷が建てられます。
元の時代に、貯水池やお寺が建てられます。
清の時代には、湖水を、宮廷の水源だけでなく、周囲の灌漑用水などにも利用。
また、乾隆帝が、母親の60歳の誕生日を祝うために宮廷を建てました。
しかし、アロー戦争(第2次アヘン戦争)でこのエリアは破壊されます。
光緒帝の時代、西太后の隠居地として再建され、1888年に「頤和園」と名付けられました。
資金が足りず、再建されたのは一部です。
義和団事件で、頤和園は再び破壊されますが、2年後に修復されました。
頤和園は、様々な歴史を経験した庭園なのです。
【攻略1: 早い時間帯に行こう!】
ローカル観光客が多く、遠足で小学生も訪問するスポットです。早い時間帯に観に行くと、混雑が避けられます。
ピークシーズンの午後は、大勢のツアー客に出会うでしょう。
【攻略2: 無理をしない!】
頤和園は、非常に大きな庭園です。
紫禁城や万里の長城の観光が済んでから、行かれる方が多いと思います。
北京は大規模な観光地が多く、長距離の移動が多いため、疲れが溜まりやすいです。
頤和園は全てを見なくても、優雅な庭園の雰囲気を味わうだけでも、行く価値があります。
【攻略3: 見どころの多くが、北側!】
押さえておきたいエリアは、頤和園の北東にある東宮門から北西の「石舫」まで。
少し南下して、湖も見ておきたいものです。
【攻略4: 時間と体力がなければ、3点のみ押さえる!(基本の入園料のみ!!)】
① 「長廊」は、なんと全長728メートルの廊下。
世界最長の木廊としてギネスブックに載っています。
梁(はり)には、西遊記、水滸伝、三国志などのシーンが描かれています。
長廊には風が吹き込んでくるので、夏場は、涼を取ることができます。(頤和園は避暑地でもありました。)
② 「石舫(または清晏舫)」は、西太后が造らせた大理石の船。
大理石ですから、もちろん水面を浮いているわけでも、移動するわけでもありません。
西太后は、この豪華絢爛な船の上で、よくパーティーを開いていたそうです。
③ 水辺の散策。
頤和園の湖は広く、特に南側はツアー客が少ないです。
中国の皇族の庭園だった頤和園を、リラックスしながら味わってみてはいかがでしょうか。
頤和園で、観光客が水と筆を使って文字を書く様子。
【庭園の詳細情報】
名称: 頤和園
住所: 海淀区新建宮門路19号
電話番号:(市外局番010)6288-1144
開園時間: 月曜日〜日曜日
4月〜10月(繁忙期)6:30〜18:00
11月〜3月(閑散期)7:00〜17:00
HP:
www.summerpalace-china.com
入園料: 繁忙期 30元、閑散期 20元
(全施設の入場料込み: 繁忙期 60元、閑散期50元
行き方:
地下鉄4号線「西苑(シーユエン)」駅から約1km。
地下鉄4号線「北宮門(ベイゴンメン)」駅から450m。
バスもあります。
市街地から離れているので、タクシーを利用するのも良いでしょう(渋滞がなければ、市街地から80〜100元)。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。