タイの伝統行事ロイクラトーン(灯籠流し)をバンコクで体験

公開日 : 2018年11月23日
最終更新 :
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タイを代表するお祭りの一つロイクラトーンは、毎年、陰暦12月の満月の夜、西洋暦では11月頃にタイ全土で開催。クラトーン(灯篭)をローイ(川に浮かべる)という伝統行事で、水に灯篭を浮かべ、川の女神コンカーに農業の感謝と祈りを捧げるとともに、自らの厄を流します。

チェンマイやスコータイなどの地方都市が有名ですが、今回は、バンコクの様子をレポートします。

ベンジャシリ公園

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BTSプロンポン駅下車すぐのベンジャシリ公園は、周辺に住む外国人在住者が多く訪れる場所。

来場者は、日本人や西洋人の家族連れが半数以上で、子供たちの多くはタイの伝統衣装を着ていました。レジャーシートを持ち込み、ナイトピクニックを楽しむ人が多いのも特徴。

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公園の前〜アソーク方面のスクンビット通り沿いの道端では、灯篭を販売する露店がひしめき合います。

BTSモーチット駅前の公園

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チャトチャック市場があるBTSモーチット駅を降りてすぐ目の前の公園は、地元の学生や20代が多く訪れる場所。また、ロイクラトーンは現地では日本のクリスマスイブとバレンタインデーを合わせたような、カップル向けのイベントという側面もあり、カップルで楽しむ人もたくさん。公園内は特別な装飾などはされておらず、普段着のまま気軽に訪れたいローカルな雰囲気。

ワット・サケート(Wat Saket)

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旧市街地にあるワット・サケートは、アユタヤ王朝時代からある歴史ある寺院。300段以上の階段を登った地上約80mにそびえる仏塔は、街のシンボルです。ロイクラトーンの日は、通常7時のところ深夜12時まで開いており、多くの参拝者がお祈りに訪れます。

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ここでは、赤い布に願い事を書き込んだり、仏塔の周りを廻ってお祈りをします。地上よりも澄んだ空気が心地よく、見晴らしも良いので、個人的にお気に入りのスポット。

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例年、ロイクラトーンの時期になると寺院の周辺に縁日が広がることで知られているのですが、残念ながら今年はなし。来年は通常通り縁日がでる予定だそう。

どこで、どんな灯篭を流す?

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毎年、色んな色んな種類のものが売られているので、どんなタイプにしようか悩むところ......。年によってトレンドがあ理、今年多かったのは、バナナの木の幹を利用したものや、竹で装飾した、環境に配慮したタイプの灯篭。昨年辺りまではパンでできた溶けてゴミにならないタイプのものも多かったのですが、腐敗して水質に悪影響を及ぼすということで、今年は下火に。魚の餌で作られたものもあります。お値段はサイズや装飾にもよりますが、ひとつ35〜120Bほど。

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左:Ninさんカップル 右:Poyちゃん @ベンジャシリ公園

チャオプラヤ川はもちろん、センセープ運河など、川辺にある寺院はどこも地元の人が灯篭を流しにやってきています。公園の池は灯篭が流れず、どんどん溜まっていくだけので、遅い時間に行くと風情が半減。一方、川だと灯篭が流れるものの、10mも流れないうちに、川の中にいる人が灯篭を回収することも!?

バンコク市内でロイクラトーンが楽しめる場所

以下、観光客にも訪れやすいスポットをご紹介します。

公園

ルンピニ公園(Lumpini Park)

ベンジャキティ公園(Benjakiti Park)

船着場

・プラアティット船着場(Phra Athit)

・マハラート船着場(Maharaj Lifestyle Mall)

川沿いの商業施設

・アジアティーク(Asiatique The Riverfront)

・アイコンサイアム(icon siam)

川沿いのホテル

・アナントラ・リバーサイド(Anantara Riverside Bangkok)

・マンダリン・オリエンタル(Mandarin Oriental Bangkok)

・ロイヤル・オーキッド・シェラトン(Royal Orchid Sheraton Hotel)

・シャングリラ (Shangri La Hotel Bangkok)

また、この日のディナークルーズは満席になることも多いので、お早めに。その他、多くのバーでも簡易プールを設置してロイクラトーンができるようになっています。

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