リサイクル寺「ワット・スワンゲーオ」@ノンタブリー<1>

公開日 : 2012年06月06日
最終更新 :

タイでは不要になったものは捨てたりせず、お寺に寄進するということが日常的に行われています。

中でも寄進先として人気なのが「リサイクル寺」として知られている、バンコク北部に隣接するノンタブリー県の「ワット・スワンゲーオ(Wat Suan Kaew)」。

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ワット・スワンゲーオはタイで3本の指に入るほど有名な高僧、パヨーム僧(Phra Phayom Kanlayano)がいるお寺。全国から彼の寺に集まったリサイクル品は、「the supermarket for the poor(貧困の為のスーパーマーケット)」というプロジェクトとして上手く地元地域の発展と貧困層の自立支援へと役立てられています。

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毎日寺に届くトラックいっぱいの不要品。その内容はクーラー、冷蔵庫、家具、衣類などと様々。壊れているものは職業訓練中の人たちによってきちんと修理・修復され、寺院の敷地内に3つ程あるリサイクル品を売る建物に振り分けられます。

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中でも目を惹くのはタイル張りの可愛らしいビル。1階はPC用品と家具、2階〜3階は貸店舗になっており電化製品や日常品が、4階〜5階では古着が売られています。PCはインターネットやゲームをするには充分な性能の物が3〜4千バーツ程度(1万円前後)。

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家具はチーク材を使った上質のテーブルセットや、ベンチなどが揃っています。数年前はレトロな家具が格安に売られており、アート系のバーやカフェに行くと家具は全部「ワット・スワンゲーオで仕入れて来た〜」なんてことも多かったのですが、現在はそれなりの価格が付けられているようで、ダイニングテーブルセットが1.5万B、庭用のベンチが2-3千B程。それでも質を考えれば充分にお得です。

小学校で使われていた机と椅子や、足踏みミシンを改造した可愛いテーブルなどもあり、ついつい目移りします。家具を買う予定の方は最初からピックアップトラックを借りて訪れてください。(気になるドラえもんの子供用テーブルセットは1600B。)

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古着の多くは10B、20B、30B(25〜75円)と格安ですが、状態のいい物は買い付けに来ている地元の人たちが到着と同時に買い上げていきます。古着目当ての方はバンコク市内あちこちにある大型スーパー付近やOL市場(Lady Market)、またはロングルア市場を目指す方が得策です。(写真左下)の奥がトップの写真。

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マンガもあるほどメディア露出が多いパヨーム僧ですが、ここを訪れたタイ人が決まって驚くのが、とても質素な作りのお寺と施設。本堂はオープンエアーで、注意しないと見逃してしまいそうなほど。「タイには充分に寺がある」とのことで、集められた資金のほとんどはこの「the supermarket for the poor」を含む、数々のプロジェクトの資金となっています。

寺の周辺、およびアクセス等は次の記事で紹介します。

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