ザピオン国際展示場にある屋外映画館

公開日 : 2012年08月31日
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 ザピオン国際展示場の中にある屋外映画館に行ってきました。夏のギリシャはめったに雨が降らず、夜は涼しくなり、輝く月も綺麗です。劇場なども屋外がメインになりますが、映画館も同様で、夏の間だけオープンする「カロケリノ・シネマ」(サマー・ムービーシアター)が数多くあります。以前もティシオにある世界一に選ばれた映画館をご紹介しましたが、今回の屋外映画館エグリも雰囲気のよいカロケリノ・シネマとして有名です。

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 ザピオンは国立庭園の隣に位置し、1874~78年にかけて建設され、正面玄関の列柱が威厳のある美しさを見せている建物です。様々なイベントが開催されますが、アテネ・ワイン・フェスティバルなど大規模なお酒の試飲、食品の試食会や展覧会なども開かれる場所です。

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 ザピオンの隣にはエグリ・ザピウといってカフェ(9:00~0:00)、レストラン(19:30~01:00)、バンケットなどの複合施設があり、その一角に屋外映画館もあります。映画館もオープンは1910年(映画上映の初回は1903年)で、アテネ周辺の屋外映画館としては、最も古いもののひとつです。ガーデンカフェは1903年、レストランは1904年に開店し、当時はビアガーデンのようなスタイルで営業していたそうです。特に第1次~第2次世界大戦の間の時期には、アーティストやジャーナリストらが集い、流行を先取りするような雰囲気に溢れていたといいます。

 緑が溢れていて爽やかな場所なので、地元の人々にも、観光客にも人気があり、年間を通して約2万人の人々がカフェやレストランなどを訪れています。

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 映画館は周囲の木々やブーゲンビリアの花が風に揺れ、ジャスミンの香りが漂い、とても素敵な空間です。ここにくるといつも皆に可愛がられている看板猫?の黒猫ちゃんを見かけます。映画開始前はチケット売り場の前で呼び込み?をしており、観客が席について映画が始まると空いている席を見つけて鑑賞(または居眠り)しています。今回は私の真ん前の席に陣取りました^^休憩の間も愛想を振りまき、そこかしこでモフモフされております♪

 この日は、国際的に活躍する7人の監督による『セブン・デイズ・イン・ハバナ』を上映していました。個性派俳優ベニチオ・デル・トロも月曜日の作品で監督デビューしています。キューバの首都ハバナを舞台に、曜日ごとに繰り広げられる興味深い7話のストーリーで、市民のリアルな生活を描きつつも、色彩に溢れた美しい映像、キューバの音楽やダンスにも魅せられました。

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 チケットは大人8ユーロ、学生6ユーロですが、いろいろお得な映画鑑賞プランがあり、Family Night Outのプランでは家族4人で出かけた場合、4人目はフリーチケットとなります。Prive Verandaのプランでは4皿のコース料理とグラスワインなどワンドリンク&映画のチケットでひとり22ユーロ(数日前に要予約)。数年前に食べたことがありますが、隣のレストランから運ばれてくるので、なかなか美味しかったです。他にも水曜日の夜の割引などがあります。詳しい情報はエグリのサイト(英語頁あり)よりご覧いただけます。今宵のような満月の晩、エグリのレストランや映画にお出かけするのもいいですね。

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