サーカス近くで営業中 アスタナ最初のハチャプールナヤ
カテゴリー:レストラン・料理・食材 / 文化・芸術・美術 投稿日:2018年8月 6日
つい最近、サーカスの裏手に見慣れないお店が出来ていました。
ハチャプールナヤと掲げてあるそのお店に近づいてみると、ちょうど昼時、営業を始めたばかりの様です。
店主に話を聞いてみると「中に来なさい」と、折角なので話を聞きがてら食事をする事にします。
店内にカザフスタンのそれとは違う調度品があります。
何やら彼らは、アルメニアからやってきた母娘で(アゼルバイジャンとの戦争の事なのか)数十年前の戦火を逃れてアスタナに来たという事です。
お母さんのお祖父さんがカザフスタンにいて、そこに身を寄せそのままアスタナで生活している様です。
「これはプレゼントだから、まあ飲みなさい」と娘さんの淹れてくれたコーヒーはイブリック(ジャズベ)のトルココーヒー。
これはカザフスタンでもポピュラーな飲み方ですが、ドリップやマキネッタと違った美味しさ。
開店したばかりの為か、店にメニューはなく壁の写真から注文するという新しいスタイル。
生地を整えて、オーブンに向かうのはお母さん。
20年アスタナのレストランで働いたものの、自分たちのファストフード店を持ちたいという娘さんの強い希望で、こうしてお店を開店。ハチャプリのファストフードはアスタナにないからね、と母娘揃って胸を張ります。
定番の玉子の乗った「по Аджарски」(パ アジャールスキ)、牛肉入りの「с гавядиной」(ス ガビャージノイ)、生地をチーズとジャガイモで作った「по Мегрельски」(パ メグレールスキ)など注文出来ます。
ファストフードとはいえ、作ってその都度焼くので、出来上がりに15分ほど。出来立てのその美味しさたるや。
写真を撮り忘れましたが、レモネードが美味しかったのでそれを伝えると「私が作ったの!」と元気に答える娘さんが素敵です。
良いものは良い、嬉しい時は素直に喜ぶ。
謙遜の文化の日本、さらに客商売とあれば尚、目にする事はできませんが非常に美しい光景です。
会計係は娘さん。
左からマリーナさんとヴィーカさん。
昼から23時まで営業中。
撮影:秋桜特派員承諾済み
【Хачапурная No1】
住所:サーカスの裏あたり
営業時間:12:00ー23:00
https://goo.gl/maps/DbN2jhUDmco