ブタのお祭り・・・アヌシーの秋から冬の行事

公開日 : 2016年11月14日
最終更新 :
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フレンチ・アルプスの入り口にあるアヌシー。

標高500mのアヌシーから、アヌシー湖に面したラ・トゥルネット(2357m)が望めます。

今年はもう初雪が降って頂上は真っ白。

山に囲まれた町アヌシー、には、中世から続く山の暮らし感じさせる行事が、今でも、にぎやかに伝えられています。

私のおすすめは:

10月第2土曜日

Descente des Alpages (デサント・デ・アルパージュ)

夏の間、山の上の方で放牧されていた牛や羊が、冬に備えて、秋が近づくと山の麓にある農場に戻ってきます。

各農家によって、牛の歩く距離はちがうのですが、十キロを越えて数時間も山道を牛たちが降りていく日は、たくさんの人が道端で牛の応援をします。アヌシーの町の中には、もう農家はありませんが、農家の暮らし、家畜、この地方の郷土料理、民族衣装を来て踊るダンスや音楽、をいっぺんに見られるお祭りが、1年に一回、土曜日の午後に町の中で、ひろがります。

今年は43回めだったそうで、たくさんの観光客が集まることでとても有名です。

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11月第2土曜日

Fête du caïon (フェット・ド・カイオン)

カイオンというのは、サヴォア地方の方言で Cochon(コション)=ブタのことです。

牛は山から降りると、農家の小屋で静かな冬を過ごします。

ところが、冬支度として、ヨーロッパ各国で残っている習慣として、ブタを殺して、冬の食べ物を準備します。

一匹のブタはあますところなく使われて、いろいろな食物に加工されます。

Boudins(ブーダン)= 血と脂身の腸詰め, 

Lards(ラー)=ベーコン

Jambons(ジャンボン)= もも肉

Saucisses(ソシス)=ソーセージ

加工されたもののバリエーションの多さには驚かれることでしょう。

Bon gras ボン・グラと呼ばれるおいしい脂身は、一度食べてみる価値があります。

今日の写真は、その「ブタのお祭り」の様子です。

こんなにこやかなおじさまが、実はこのブーダンを作って、大きな釜で茹でてました。

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12月第1火曜日

Foire de la Saint Andre フォワール ド・ラ・サンタンドレ

5世紀にも渡って続いてきた、サンタンドレ市。

1,100ものスタンドが町の道を埋め尽くして、その長さは5,5kmにも及び、町が人で埋まります。

冬支度のための衣類、帽子や手袋専門の店も数多く、ホット・ワインや、クレープのいい香りがしてきます。

ブティックも特別セールをしていることが多いので、お買い得なものを探したい時はつい時間を忘れてしまうほどです。

2016年11月25日から2017年1月1日

Marché de Noël d'Annecy マルシェ・ド・ノエル

かわいい木製の小屋が並ぶマルシェが始まります。

市庁舎に投影されるクリスマス・イルミネーションも同じ日程で始まります。

寒いけど、キラキラと楽しい冬のアヌシー、ぜひ遊びにいらしてくださいね。

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