No.39 Anconaで一番と名高いお菓子屋さん"Pasticceria Cioccolateria Franco"

公開日 : 2018年10月31日
最終更新 :

みなさん、こんにちは。アンコーナ特派員の丹羽淳子(ニワアツコ)です。Anconaにやって来たのが3年前の冬。その頃はイタリアの文化もよく分かっておらず、相方(現主人)に連れられるまま、言われるままの毎日で、吸収したり覚えることでいっぱいいっぱい。色々なことを経験させてあげようと、相方も私を外に連れ出し「これが美味しい」とか「あっちが綺麗」なんて教えてくれるのですが、そもそもの「美味しい・綺麗の感じ方」の基準が違うので、その理解がなかなか難しい。私の場合は特にお菓子屋さんにあるモノがいまいち「美味しい」とは思えず、絶対に日本のお菓子屋さんのほうが美味しいわ。。。と心の中で思っておりました。

そんなある日「ここは歴史が古くて、とっても人気なお店なんだ」と連れて行ってくれたのが、このFranco:フランコ。

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その時、何気なくオーダーした"クレマシャンテリー:Crema Chantilly 入りのブリオッシュ(クロワッサン)"の、クレマの美味しさに感動!! 

クレマシャンテリーとは、日本で言う生クリーム。イタリアで"生クリーム"を訳すと、Panna:パンナ になりますが、これははっきり言って日本人が思い描く生クリームではありません。柔らかでもなめらかでもなく、そして甘くない。単なるクリーム化した乳製品で、それだけで食べても美味しくもなんともありません。クレマシャンテリーとは"生クリームに砂糖を加えバニラの風味をつけたもの"が定義らしく、フランス生まれ。そう、これぞ私たちが思う"生クリーム"です。でも残念ながら、このクレマシャンテリーも、バニラの香料がきつかったりクリームがガサガサだったりと、なかなか「これぞ!」と思えるようなクリームが存在しないのです。フランコのクレマシャンテリーは、なめらかで程よい甘さ、ちょっとしたバニラの味がポイントになるとっても上品なお味。日本で食べていた繊細な洋菓子を思い出させるもので、「あぁ、やっとで出会えた」と当時はうれしく思いました。

フランコは1976年に創業し、アンコーナっ子なら皆知っている歴史のあるお菓子屋さんです。こちらが、イタリア人が朝ご飯に食べる品々が収められたショーケース。上はSalato:サラートと分類されるミニサンドウィッチ(こちらではパニーノと呼びます)達、下はDolce:ドルチェで、数種類のブリオッシュ(クロワッサン)達が並びます。

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ブリオッシュもジャム入り、アーモンドパスタ入り、クレマシャンテリー入り、チョコレート入り、など沢山の種類があります。アンコーナでは一つ1ユーロが平均です。決して高くないのがウレシイですよね。

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ミニヨンとフランス語名そのままです。グラム単位で販売しています。この写真右下に見える真っ白なクリームは、いわゆるイタリア版生クリーム:Pannaです。いわゆる日本の生クリームを試したいときは、名前に騙されず、クレマシャンテリーが入った、その左側の丸いお菓子を選んでください。大体の街のお菓子屋さんには、お菓子に名札がありません。ですので、いつまでたってもお菓子の名前が覚えられえません...。

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こちらのショーケースはホールタイプ。これを見てもわかるように、クリーム系はあまり使われず、パウンドケーキやタルトケーキタイプのものが主流です。クリーム系のモノを探していると言うと、"セミフレッド"と呼ばれる、凍ったケーキを半分溶かしてから食べるタイプのモノを勧められます。

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お菓子屋さんといえども、コーヒーマシンは必須だし、アペリティーボ用としてお酒も用意されているのがいいですよね。アペリティーボはともかく、ティータイムを楽しむようお菓子をゆっくり戴ける空間ではないですが、手軽に美味しいお菓子とコーヒーが一緒に戴けるのはウレシイですよね。

私もまた行きたくなっちゃいました!

では、またお会いしましょう。Ci vediamo presto.

-------------------------*-名前:Pasticceria Cioccolateria Franco所在地:Via Alessandro Manzoni, 23, 60128 Ancona ANTEL:071 281 0299時間:火曜日~土曜日:06:30~19:30、日曜日:06:30~13:00 月曜日定休

ちなみに、鉄道のアンコーナ駅から歩いて700m程度にあるUgo Bassi広場に支店もあります。住所: Piazza Ugo Bassi, 7

筆者

イタリア特派員

丹羽 淳子

イタリア、アンコーナ県の海辺の町に住んでいます。毎日を気ままに過ごすことが堂に入ってきました。

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